これは怖い…飼い猫の目の病気に気を付けよう!
2017/05/10
目の病気は、猫であっても怖いと思います。
飼い主が気をつけてあげなければ、視覚を奪ってしまうことだってあるからです。
そんなことにならないように、初期症状のうちに発見し、治療をしてあげることが大切になります。
猫はしゃべることができないので、普段から目の様子をみておくことが早期発見に繋がります。
猫の目の病気は怖いことも
外で生活している猫によく見られるのが、涙目や目やにではないでしょうか。
ひどいと目が充血をしてしまっていたり、目に膜が張ったりしていることだってあります。
こういった症状は、怖い病気の初期症状である可能性があります。
ちょっとしたケガや病気が目に感染することで、失明してしまったり、視力低下を起こしてしまうようになるのです。
目の病気は、ちょっとした油断が原因で進行してしまいますので、本当に注意が必要となります。
うちで飼っていた猫(当時6ヶ月:オス:MIX)は、迷い猫でした。うちで保護して動物病院などに預かっていることを張り紙をしていましたが、数ヶ月経っても連絡がなかったのでうちの猫になった子です。
その猫は、外から来た時にすでに涙が出ていて、目をこすっていました。
どろっとした目やにも出ていたので、張り紙を貼るついでに獣医に診てもらったところ、結膜炎にかかっているとのことでした。目やにがひどくてかわいそうでした。(今は元気です!)
そのため、かかりやすい目の病気をピックアップしてみました。ご参考になればと思います。
結膜炎
まぶたの内側にある粘膜を「結膜」と言います。ここに何らかの原因で炎症を起こしてしまうことが「結膜炎」です。
原因
原因として考えられるのは、次の通りです。
- 細菌やウイルスなどが入り込んでしまう
- ほこりや異物が入り込み傷をつけてしまう
結膜が感染を起こしたり、傷ができたりしてしまうと炎症を起こしてしまいます。
猫風邪やクラミジアなどが原因となってしまうこともありますので、予防接種が必要不可欠と言えます。
症状
最初に気がつくのは、「最近よく目をこすっているなぁ」ということでしょうか。それくらい頻繁に目をこすります。
それは、炎症を起こしているせいでかゆみや痛みなどの違和感を覚えるからです。
- 目の周りが涙で濡れる
- 黄緑っぽい色の目やに(どろっとしている)
- 目をよくこする
- 充血
などです。
こういった症状がみられたら、早めに受診することが必要です。ひどくなると発熱や鼻水などの症状を引き起こしてしまうこともあるからです。
うちの猫も黄緑っぽい目やにを出したことがありました。乾燥した目やにとは違い、膿っぽいのですぐにわかると思います。これが出ていたら、他に目の症状が出ていないか見てあげましょう。
注意点
猫が目を頻繁にこすっている姿を見たら、すぐに目を見てあげましょう。
目やにや涙が出ているようなら、素手で触ることはよくありません。できるだけ手袋などをして目の周りを拭いてあげましょう。
そして、手当をしてあげたらしっかりと手を洗います。そうしないと、別な猫にうつってしまったり、なかなか治らない状態を作ってしまうからです。
角膜炎
眼球の表面を覆っている透明な膜を角膜と言います。この角膜が何らかの原因で炎症を起こしてしまうことを「角膜炎」と言います。
原因
原因は大きく分けて2つあります。
1つ目は、「非潰瘍性角膜炎」と呼ばれる、内因性の角膜炎です。
菌の感染やアレルギー反応、結膜炎などの他の病気が影響して起こしてしまうものなどが当てはまります。
2つ目は、「潰瘍性角膜炎」と呼ばれる、外因性の角膜炎です。
猫同士のケンカ・こすり目・異物の混入などが原因となるものです。角膜に傷がついてしまうことで炎症を起こしてしまいます。
症状
症状は、次の通りです。
- 頻繁な瞬き
- 光をまぶしがる
- 涙と目やに(大量に出る)
- まぶたの痙攣
などがあります。
頻繁に目をこするようなこともあります。
わかりやすい症状ですので、目ばかり触ることや瞬きが頻繁だと感じたら、疑いを持ち、涙・目やにが大量に出始めるようになる前に受診をしましょう。
注意点
結膜炎と同様に手当に気をつけましょう。
目の周りを触る時は優しく、濡れティッシュや濡らした柔らかいタオルを使ってください。悪化させないためです。
流涙症
流涙症は、涙小管や鼻涙管といった器官が狭くなったり詰まったりすることで起こります。
原因
涙がきちんと流れなくなってしまうため、目頭からあふれ出るようになってしまいます。
先天的にこの病気を持っている場合(エキゾチックショートヘア・ペルシャなど)と、後天的に目の病気(結膜炎など炎症を起こすものなど)や刺激物(ガス・煙など)が原因となって、涙の分泌量が増えてしまい起こる場合があります。
症状
涙が目頭から溢れるように出てきます。ずっと続いて出るため、毛が常に濡れた状態になってしまうため、茶褐色に変色することもあります。
注意点
涙を拭いてあげる時は、猫をしっかりと抱くなどしておさえましょう。そして優しく拭きます。濡れティッシュや濡らした柔らかいタオルが目の周りを傷つけたりせずに拭き取ることができます。
目を拭く時におさえないと、引っかかれたり噛みつかれたりすることがあります。注意してください。
痛みがあったりすると、暴れることがあります。成猫に近ければ近いほど力も強くなってくるので、しっかりとホールドしてから拭きます。ケガをしてもされても困りますので…。
緑内障
緑内障は、眼圧が高くなることで視神経や網膜が圧迫されてしまい、視力障害などが起こる目の病気です。
原因
眼球の内部で圧が高くなることが原因で発症します。
感染症(猫伝染性腹膜炎・猫白血病ウイルス・トキソプラズマ症など)やケガなどによって発病するので、とても怖い病気です。急性と慢性があります。
症状
急性の緑内障の場合、眼圧が急激に高くなるため、目に強い充血が起こります。光をまぶしがったり、角膜の色が変色をします。
その他、元気がなくなって食欲も低下します。嘔吐する場合もあるそうです。(猫友談)
慢性の緑内障の場合、眼圧は徐々に高くなるので、眼球が大きくなったり、目の奥が異様に光るといった症状が出ます。
飼い猫が緑内障になったという猫友は、「目をこすったり、頭を触ったりすると嫌がるから、おかしいと気づくよ」と話していました。
注意点
予防することは難しいそうです。ただ、早期発見ができれば、眼圧を下げることができる可能性があるので、目の様子がおかしいと思ったら、すぐに受診しましょう。自己診断は危険です。
まとめ
今回紹介させていただいた目の病気は、気をつけてないと1度はかかってしまう可能性のあるものです。
菌やウイルスが原因で起こる病気に関しては、予防接種をすることである程度は抑えることができます。定期検診で早期発見できることもあります。
それだけでなく、譲渡会などでもらってくる場合にも注意が必要です。もらわれてくる時にはすでに感染していたなんてことも多くあります。(ペットショップなど猫が多くいる場所も同じことがいえます)
いずれにしても、目の病気は怖いものですから早期発見・早期治療に入れるように普段から猫の様子を見ておくことが大切だと思います。
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