*

飼い猫にも縄張りがある!?マーキングをやめさせる対策は?

      2017/05/10

飼い猫にも縄張りがある!?マーキングをやめさせる対策は?

猫の縄張りの話をされたとき、思いつくのは外で生活している猫に限定されるかと思います。

でも、猫には自分のテリトリーを守ろうとする意識がありますので、飼い猫にもテリトリーが存在するのです。

これは猫の本能の1つと言えます。または、猫の行動心理学とも言えるものではないでしょうか。

そして、問題行動の1つであるマーキングがこの縄張りに深く関係していますので、絡めてお話ししたいと思います。

マーキングをやめさせる対策についても併せて紹介します。


猫のテリトリーは2種類

猫のテリトリーは2種類

猫は、縄張り(テリトリー)を必ず持っています。

個々でテリトリーの広さの差はありますが、半径50~500mくらいが範囲となります。

そしてこのテリトリーと呼ばれる縄張りは、2つのテリトリーから成り立っています。

ホームテリトリー

その1つが『ホームテリトリー』と呼ばれる自分の寝場所や食事ができる場所です。(ハイムテリトリーとも呼ばれます)

外で生活をしている猫にとっては、プライベートエリアともいえる範囲になります。万が一、他の猫が入ってくるようなことがあれば、ケンカになってしまうことは必須です。

ハンティングテリトリー

ホームテリトリーを中心としてその周辺の縄張りを『ハンティングテリトリー』と言います。

狩りをする範囲なのですが、他の猫のテリトリーと重なることもあります。

その状況の中で、猫同士が通り過ぎたり、集まったりすることもあると言われています。

よく、夜とかに猫が数匹かたまっているところを何度も見かけたことがあります。


飼い猫にも縄張りがある

飼い猫にも縄張りがある

縄張りやテリトリーの話は、外にいる猫だけと思われがちですが、飼い猫にも縄張りはあります。

  • 昼に寝る場所
  • 夜に寝る場所
  • エサを食べる場所

といったような感じで、分けられています。

住んでいる家全体が縄張りなので、そこをどのように分けるかは、猫次第のようです。

多頭飼いをしている私のところでも、新しい猫がやってくると、新参者は威嚇されまくります。

「オレの縄張りだぞ!」とでも言っているかのような威嚇っぷりです。

このように、猫の縄張り意識が強いのは、猫が安心して暮らすためのルールというものなのではないかと思っています。

猫に囲まれて暮らしたい…多頭飼いで注意すべきこと6選

縄張りのパトロール

縄張りのパトロール

外の猫は、テリトリー内を日に2~3度はパトロールといった形で見て回るのを日課としているそうです。やはり自分のテリトリーを見回ることで、異変をいち早く察知するためなのでしょう。

また、飼い猫が家の中をうろうろする姿を見たことがあると思います。

飼い猫は、住居全てが自分のテリトリーとなりますので、意味もなくうろうろしているのではなく、これがいわゆるパトロールになります。

家の中に危険なものがないかだけでなく、自分のテリトリーに入り込んでいるものがないかも見回っているのです。

猫にとって、パトロールは大切な仕事というわけです。飼い猫はまさに自宅警備員ですね。笑

マーキングとは?

マーキングとは?

猫が自分のニオイをつけて歩いて、「自分のテリトリー」であることを示します。

これがマーキングです。つまり、縄張りを守るためにマーキングをしているのです。

飼い主に対してアピールしたり、不安を感じる場合に、人や家具などにしきりに顔をこすりつけて自分のニオイをさせます。

猫の顔には分泌腺があり、そこから出す自分のニオイをつけています。この動きは、なついてやっている場合とマーキングでやっている場合がありますので、ここは注意が必要です。

以前の記事「かわいくて仕方ない!猫がすりすりしてくる理由とは?」を参照してください。

テリトリー内は、自分の場所や自分の物だということを他に示すためにマーキングをしますが、初めて猫を飼った人は、そのマーキングの仕方に驚いてしまうことでしょう。

これらの行為は猫にとって大事なことなので、理解をしてあげることと対策を行うことが必要です。

マーキングの仕方は大きく分けて3つあります。

頭をこすりつける

新しく猫を飼うときに、頭を壁やソファーなどにこすりつける姿を見かけます。これがマーキングです。

飼い主が外から帰ってくると、頭をこすりつけますね。これは自分と違うニオイをさせてきたために、マーキングをしてニオイをつけているのです。


スプレー

問題行動の1つであるスプレーもマーキングの1つです。人間にとってはこれが一番厄介です。

濃い尿をかける行為で、おしっこですのでニオイがかなりキツイと感じるものです。

主には去勢手術をしていないオス猫がやる問題行動ですが、実はメス猫もやります。

やられた場合は、ニオイをしっかり取らないと、またやりますので注意してください。

このスプレー行為は、2種類あります。

性的スプレー

1つ目は、『性的スプレー』と呼ばれるマーキングの一種です。

交尾の相手を惹きつけるために行う行動で、恋の季節である春先からやり始めます。体の動きからして普通のおしっことはまったく違います。

しっぽを高く立てるようにして上げ、後方にスプレーのように撒き散らす感じで濃い尿を放出します。

量的には少量ですがとても臭うので、かけられてしまった家具や布団類だけでなく、部屋中にニオイが充満します。

いくら換気しても、ファブリーズをかけてもダメなので、これだけはさせないようにすることが必要です。

反応性スプレー

こちらは、性的な要素ではなく、ストレスが原因となって起こしてしまうものだと言われています。

環境の変化だけでなく、下記のようなことが原因で起こしますので注意しましょう。

  • 愛情不足を感じている
  • 住居の変化
  • 同居猫との対立
  • 外に出たい
  • 新しいもの(大型家電などの猫が違和感を覚えるもの)が入ってきた

などといった変化に敏感ですので、それに反応してスプレー行為をしてしまいます。

この場合、性的スプレーと違い、まき散らすような感じではなく、「ちょっと漏らしてしまったのかな?」と思ってしまうような量です。それを家の内外の重要な場所に目立つようにしていきます。

例えば、ソファーの角辺りや飼い主の所有物、外へ通じるドアや窓の近くというような場所です。

以前うちで飼っていた猫も、新しい同居猫が来たときに玄関マットの上にしていました。

最初は漏らしたのかと思っていたのですが、違ったようです。(怒ってしまったので今では反省しています。)

爪をとぐ

最後は、爪とぎです。爪をとぐことで自分のニオイをつけることができるからです。

肉球からフェロモンが出ているので、それで自分の縄張りであることを誇示しているのです。

外の猫の場合は、その辺の木でつめを研ぎます。しかも自分が届く最高の位置に印を残すようにします。

飼い猫の場合は、飼い主が用意してくれた爪とぎ(キャットタワーやガリガリウォールなど)に行います。

この時にニオイをしっかりつけますので、多頭飼いする場合は匹数分必要になるので注意しましょう。

もらわれて間もない頃は、壁やじゅうたん、ソファーなどで爪をといでしまうかもしれません。

これも自分の縄張りだということを誇示するために行っています。

家具はやめて~!猫が所構わず爪とぎをする理由としつけ方

マーキング対策

マーキング対策

猫のマーキングは習性からくるものなので「やめさせる」ということはできませんが、特にスプレー行為は何とかしないと家の中が臭ってきてしまいます。

衣類にもニオイが移りますので、相当な注意が必要です。そのための対策をしなくてはなりません。

性的スプレー対策

これは、去勢手術によって改善されます。完璧にとまではいきませんが、未去勢よりずっといいと思います。

ただ、オス猫に関しては去勢手術をしてもどうしてもスプレーをしてしまう子もいます。その時は獣医に相談するのが一番の方法です。

繁殖させないことも必要!猫の去勢と避妊手術

反応性スプレー対策

やはり去勢することである程度抑えることができます。

でも、こちらのスプレーの場合はストレスによるものですので、愛情を与えてかわいがってあげることや、猫の欲求(外に出たいなど)に応えてあげることも必要です。

また、脅威に感じている物質などがある場合はそれを取り除くとか、目につかないところに片付けるなども対処法になります。

おむつの使用も効果的です。

猫がおむつを必要とするタイミングは?使用上の注意点も知っておこう!

掃除の仕方

スプレーをされてしまったところは、ニオイをとらないと同じ場所にまたしてしまうため、どんどんニオイがきつくなっていきます。

最初に、水分を拭き取ります。

その後、酵素洗剤や生物洗剤(ホームセンター・ペットショップなどで購入可)で洗います。ブラシを使って細かいところのニオイを取りましょう。

 

掃除が終わったら、猫の習性(食べ物があるところにはしない)を利用して、スプレーされた場所に猫用のごはんを置いてきます。

これである程度はしなくなるでしょう。

猫の臭い対策は以下の記事を参考にして下さい。

部屋中に猫臭が蔓延!?猫と心地良く暮らすために必須な臭い対策とは?

罰は与えない

マーキングをした後はすごい臭いを発しますので、怒りたくなる気持ちはわかります。私も最初のうちはそうでした。

「コラー!」と怒って追いかけ回してしまい、これを数回繰り返していました。

でも、愛猫の行動の意味や気持ちをわかってあげられなかった私が悪いことに気付きました。それからは、追いかけ回すなんてことはしないようになりましたよ。

マーキングをやめさせようとして罰を与えることで、余計にしてしまうことに繋がります。

それに愛猫との関係が悪くもなってしまいますので、直接的にしつけようとすることをやめ、水鉄砲を使うとか、大きな音を出してさせないようにする方法がいいかもしれません。

まとめ

飼い猫の場合、飼い主と一緒に住む家を自分のテリトリーと考えてしまいます。そのため、飼い主が外から帰って違うニオイをつけていると、ストレスとなるのです。

「自分の縄張りに違うニオイの物が入ってきた!」となるためです。

だから一生懸命に自分のニオイをつけようと、頭を飼い主にこすりつけます。かわいいしぐさですが、このような意味合いがあって行っていたんですね。

家の中をうろうろして爪をとぐ姿を目撃しても、そっとしてあげてくださいね。ただ自分の居場所が安全かどうかを見回っているだけなのですから。

猫はそれを数回行って、やっと安心して休むことができるのです。何ともかわいらしいですよね。

マーキングは動物の本能からくる習性なので、仕方のない行為です。

でも、愛猫のスプレー行為はやっぱり強烈ですし、精神的に残念に思ってしまいます。

手に負えないほどであれば、獣医と相談した上で去勢手術をするなどの対策をしましょう。

悪気はないみたいだけど…猫の代表的な問題行動と対処法・しつけ方



  関連記事



  • 犬好きさんはこちらもチェック 犬と歩む道