猫の寝顔はたまらなく可愛いものです。安心してスヤスヤ眠っているのを見ると、ついつい抱きしめちゃいたくなりますよね。猫を飼い始めたら、一緒に寝ることを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。かくいう私もその1人です。
たくさんの猫を飼って一緒に寝てくれたのは数匹だけでしたが、本当にうれしくて暖かくて、「1人じゃないんだ」ということを実感することのできるとてもいいものです。
しかし、なかなか布団に入ってくれない猫もいるのは事実です。
- 「もしかして嫌われてるのかな…」
- 「まだ警戒してるの?」
…なんて不安になっちゃいますよね。原因は何なのか?その辺の事情を知っておくと悩みを解消することができると思います。
なかなか一緒に寝てくれないのはなぜ?
猫の性格はご存じですよね。そうです、自由奔放です。自分の好きなところで寝たいのです。ただ、それだけが理由だけではありません。
布団に入ってくれない理由は、
- 警戒心が抜けていない
- 嫌なニオイを感じた
- 不快な音がする
などがあります。もらってきたばかり、引っ越しをしたばかりなど新しい環境に身を置いたばかりの猫はどうしても警戒心がすぐには解けません。
「飼い主が一緒にいるのに?」と思われるかもしれませんが、元々自立心や警戒心が強い動物です。安心できるまではそれは仕方がないと思ってあげてください。
また、布団から猫の嫌いなニオイがした時も寄ってきません。タバコや柑橘系は特にそうです。飼い主にはわからないような少しのニオイにも過敏に反応します。布団に入ることを過剰に嫌がる場合は、ニオイを疑いましょう。
他には、人があまり気にならないような音にも敏感に反応してしまうことがあるようです。
私は経験ありませんが、友人がアパートに住んでいた時に、下の階の人が入居したら、住人がたてる音に反応して布団に入らなくなり、高いところで寝るようになってしまったと言っていました。
無理強いするのはNG
どうしても一緒に寝たいからと無理強いするのは良くありません。布団に無理矢理入れようとした(入れた)日には、次の日から飼い主を警戒するようになってしまいます。
私も譲渡会でもらってきた子(当時1歳:オス:MIX)に無理強いして抱いたまま布団に入り、逃げだそうとするのを軽く羽交い締めにしたような感じで押さえつけて自己満足に浸ってしまいました。
その時は観念したように大人しくなったのですが、私が寝て力が抜けたのを感じて出ていったのでしょう。翌日から私が抱いてベッドの方に行くと暴れたり、近づかなくなったりしてしまいました。
その後、布団の上で寝てくれるようになるまで1年以上かかりました(苦笑)こんなことになってしまいますので、無理強いはNGなのです。
一緒に寝るための注意点
飼う時に動物病院を受診して検査を受けたのであれば、ノミやダニなどの心配はないでしょう。しかし、気をつけなくてはいけない点もありますので書いておきたいと思います。一応、飼い主のアレルギーにも気を付けて下さいね。
ノミ・ダニ
拾い猫や外への出入りを自由にさせている子の場合、ノミやダニに注意しなくてはなりません。ノミやダニは猫の体だけでなく、人の体にも害を及ぼすものだからです。
ベッドや布団でぴょんぴょん跳ねていた!なんてことになると大変ですので、布団に入れる前に注意しましょう。
爪の長さ
かなり年齢が高くなるまで、お乳を揉むようなしぐさ(両手でお乳を押すような手の動き)をしながら寝る子がいます。その時に爪が引っかかることがあります。
飼い主の肌を傷つけるだけでなく、寝具にも爪を引っかけてしまう事態が発生します。最悪、爪が割れてしまうことも…。これだと飼い主にも猫にもマイナスですから、尖っている爪は先を切っておきましょう。
おしっこ
おしっこのしつけが完全にできていない場合、布団におしっこをしてしまうことがあります。また、寝室のドアが閉まっていてトイレに行くことができなかったなんてときも同じようなことが起こりますので注意しましょう。
いったんおしっこのニオイがつくと、またそこでするようになります。それに布団もダメになってしまいますので、おしっこの問題は要注意です(経験あり)。
一緒に布団で寝るために環境を整える
まずは環境を整えてみましょう。ベッドや布団に連れて行って、ニオイや不快な音など嫌がる要因がないかどうかをチェックします。布団に行った時、飼い主をキックなどして逃げるようなことがあったらそこの場所の何かが気に入らないということです。
寝具が問題ないようなら、スキンシップをなるべく取るようにしましょう。飼い主とのふれ合いをたくさん取ることで大事にされていることを猫が感じ取ることができるようになっていきます。この段階を大事にしてくださいね。
子猫の時からふれ合いを大事にすると、布団をめくっただけで中に入ってきて、一緒に寝るようになります。
まとめ
猫は性格や気質から見て、自由奔放で好きなように生きていく動物です。でも、飼い主としっかりふれ合いを持っていると、寝る時も一緒という気持ちが生まれてくるようです。
私もたくさんの猫を飼ってきて、それがやっとわかってきたところです。確かに布団の中が暑くなってきたら勝手に出ていきますが、また入ってくることもあります。
猫の性格や気質を考慮して、上記に挙げた注意するべきことや環境を整えることも必要ですが、たくさんの関わりを持って大事にしてあげることに重点をおいてみましょう。きっと一緒に寝てくれるようになりますよ!