愛猫が噛むのはなぜ?注意するべき感染症と噛み癖を直す方法

愛猫が噛むのはなぜ?注意するべき感染症と噛み癖を直す方法

猫は、どうしても噛むことがあります。飼い主の手であったり、歩いている最中に駆け寄ってきて、足をガブっと噛むこともあります。こういった、とても痛い思いをした経験のある飼い主さんも少なくないのはないでしょうか。手や腕が傷だらけになってしまっている飼い主さんをよく見かけます。

飼い猫の噛み癖は、できるだけ子猫のうちに直す必要があります。この記事では、愛猫が噛む理由と噛まれることによる感染症の予防、そして噛み癖を直す方法について紹介していきたいと思います。

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猫はなんで噛むの?

なんで噛むの?

飼い主の手を噛んだり、クッションやふわふわ系のおもちゃを噛んだりすることがあります。噛むのには理由があり、ただ噛み癖がついているわけではないのです。

本能によるもの

猫は、元々狩猟をしていた動物です。そのため、完全室内飼いをしている子でも狩猟本能は残っているのです。動くものに反応してしまうのは当たり前といえます。日々の生活の中で、小さい虫や外を飛んでいるカラスなどの鳥などに反応していませんか。小さければ小さいほどその反応は強いと思います。

以前うちで飼っていた猫が子猫のとき、外にいるすずめに向かっていってガラス窓に激突した姿を見たことがあります。それまでは体勢を低くして狙いを定めているかのような姿勢でした。「何かを狙っているな」とは思っていたのですが、まさか外にいるすずめだとは思いもしませんでした。

ぶつかって猫も驚いたのでしょう。激突した後は、顔を洗うなどしてごまかしていましたが、結構痛かったのではないかと思います。

子猫の時期は、何にでも興味を持ち、さまざまな物を触ったり噛んだりして学んでいきます。飼い主さんの手足の動きもしっかり見ていて、動きから動きの間の一瞬の隙を狙ってきます。抱え込んで噛みつかれるようなことがありますので注意しましょう。構ってほしいのと、「捕まえた!」の気持ちとを持っているから起こると思っておいてください。

歯が生えてきている

子猫は、生後3~6ヶ月の間に歯が生え替わります。抜けた歯は飲み込んでしまうので、飼い主が気づかないことも往々にしてあります(私もまったく気がつかない飼い主です…)。

かかりつけの獣医に聞いたところ、この時期は相当かゆいそうです。人間の赤ちゃんも歯が生えてくるときに、物を口に入れますね。これと同様なんだそうです。

だから、そばにある物を噛んでしまいます。飼い主の手だろうがおもちゃだろうが関係ないようです。

じゃれているだけ。力加減がわからない

動物は、仲間や兄弟と一緒に幼少期を過ごします。その間にどれだけ強く噛んだら痛いということを自然に覚えるのですが、生まれてからあまり時期を置かずに飼い主の元にきた場合は、それがわからない状態です。どこまで噛んだら痛いとか、力加減を知らないのです。

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興奮しすぎる

猫は、夢中になっておもちゃを追いかけたり、猫じゃらしなどを捕らえようとしたりすることに興奮し過ぎてしまうと、テンションが上がってしまうのではないかと思います。

この状態の時に手を出そうとすれば、容赦なしに噛みつかれます。甘噛みなんてゆるいものではなく本気の噛みです。飼い主さんがケガをしてしまいますので、興奮している時は不用意に手を出さないようにしましょう。

怒っている時も興奮状態にあると言っていいでしょう。「シャー」と威嚇しているようなときも猫の近くに手を出さないようにします。

興奮状態は長くても10分以内には治まります。遊んでいる子猫であれば、疲れが先にきてしまうでしょうし、怒っている成猫であれば、その場からいなくなるでしょう。また、成猫は気がよそへ移ってしまうこともあるようです。興奮状態をチェックしてみることも大切です。

体のどこかが痛い

病気やケガで体に痛みがある場合、猫が痛みを避けるために飼い主さんを噛んでしまうことがあります。撫でている時に急に頭を上げてガブッと噛まれてしまうようなら、痛む箇所を触ってしまった可能性があると考えましょう。

撫ですぎたりストレスが溜まっていたりなどの理由も考えられますが、ファーストコンタクトで噛もうとするようなら体のどこかが痛いはずです。

病気がケガの場合、他にも症状がみられるはずですから、観察してみてください。ケガをしているような感じであれば、患部を確認することも必要ですよね。そのような場合は、キッチンミトンなどで手をカバーしてから見てあげると、噛まれても大きなケガにはなりませんよ。

他の症状が見られたり傷などがあったりする場合は、迷わず動物病院を受診しましょう。うちの子も尿路結石にかかった時、横になっているところを撫でたら噛まれました。その後症状をみせたので、受診して病気が発覚したのです。「腹部あたりに違和感や痛みがあったんだ」と後から思いました。

恐怖やストレス

猫の性格によるものが多いです。あとは、人間にひどい仕打ちをされたことのある猫にもこれが見られます。怖がって飼い主さんでも噛んでしまうのです。

人見知りをしてしまうような子は、来客に対して猫パンチや噛むといった攻撃をします。その後さっと逃げてしまうのです。子猫の場合は、好奇心や遊びの延長の意味合いが多いかもしれません。

しかし、拾い猫の場合は、飼い主さんにもらわれる前にひどい仕打ちをされている可能性があります。そのため、自分の身を守るために噛むという行動を取ります。このような子とは、信頼関係を結ぶことが大切です。ゆっくり時間をかけるようにしましょう。

来客時は、猫が攻撃的にならないよう、部屋に閉じ込めるなどして人に会わせない・見せないようにすることをおすすめします。

怖い思いをしたことがある猫は、恐怖を感じる気持ちが多いように思います。以前、そういった保護猫を飼ったことがありましたのでわかります。人に慣れるまで時間がかかったことはもちろんですが、威嚇などの行動がおさまるまで時間がかかったのも事実です。

体を撫でているときに噛むのはなぜ?

体を撫でているときに噛むのは?

体を撫でている時に急に噛んだり、噛もうとしたりすることはありませんか?「今まで気持ちよさそうにしていたはずなのに…?」と疑問に思ってしまうこともあるでしょう。気まぐれなのかと思うかもしれませんが、そうではありません。

撫でていたのに、急に噛まれるのには2つ理由があるように思います。

1つは、甘えの延長です。この状態の時は、撫でてもらって気持ちがよくなり、甘えの延長で遊びが加わるような感じです(子猫に多いです)。しかし、噛んだ後に我に返ることもしばしば見受けられます。だから、噛まれてもそんなに痛くない程度の力でしか噛んでないと思います。

もう1つは、構われるのが嫌になったときです。猫からの「もうやめて!」サインがその以前から出ていたのです。猫は自由にしていたい生き物ですから、「撫でても良い時間は終わり」と思っていることがあります。長時間撫でられることを好まないようです(成猫に多い気がします)。横になっているところを数回撫でたら噛まれないうちにやめるようにしましょう。

もっと撫でてほしかったり、構って欲しかったりする気持ちがある場合は、再度飼い主さんの目の前で横になります。または、鳴いて視線を集めようとするはずです。

目を細めて気持ちよさそうにしている間はいいのですが、しっぽをぱたぱたと振り出したら、やめ時のサインです。猫は話すことができませんから、「もうやめて」と言えません。言葉の代わりにしっぽで表しているのです。このサインは見逃してしまいがちなんです。

かくいう私も猫のさわり心地の良さに気を取られてしまう1人です(苦笑)そのたびに、肉球パンチをもらったり、噛まれそうになったりします。

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噛みながら蹴ってくるのはなぜ?

噛みながら蹴ってくるのはなぜ?

これも子猫から成猫の前半期くらいまでみられる行動です。狩猟本能が働いているためにみせる行動だと思います。前足で固定し、噛みついて後ろ足で蹴ってくる動きは、獲物を捕まえた時にやる仕草だからです。

多頭飼いをしていると、兄弟間で遊びながらやっていたり、先住猫にこの技を仕掛けていたりする姿が見られます。猫同士でやっていることが多いです。

ところが1匹飼いですと、相手は飼い主さんしかしませんから、遊びの延長や狩りの練習のような感じで、歩いている時に「噛みながら蹴る」という行動に出ます。しかも、噛んで蹴って慌てて逃げるなんて行動をして楽しんでいる場合もありますので、叱ることができないこともありますよね。しかし、危ないこともかなりありますので、ケガをしないように注意しましょう。

急にやり始めたら、おもちゃなどで気をそらせたり、ぬいぐるみに身代わりをさせたりする方法があります。
そのどちらも近くにない場合は、猫の顔に息を吹きかけてみましょう。猫が驚いて行為をやめます。その間に足をどけられます。

猫に噛まれたら注意!感染症にかからないために

猫に噛まれたら注意!感染症にかからないために

上記のように、猫に何かストレスがかかっていたり、他の猫とのケンカの仲裁に入ったりという場面で、飼い猫に手を噛まれてしまうことがあります。多頭飼いをしている私もしょっちゅう噛まれています。しかし、過去には愛猫に噛まれたことが原因の感染症にかかったこともありました。

ちょっとしたことではあるのですが、注意していないと大事に至ってしまいます。そんなことにならないように注意していただきたい感染症について書きたいと思います。

噛まれて腕全体が腫れ上がった

捨て猫を拾って飼い始めて1年が経ったある日、毎月の日課であるシャンプーをしていたところ、最初に毛を濡らす段階でお湯の調節が甘かったのかもしれません。飼い猫にとっては少し熱かったようで、体を押さえていた左手を噛まれました。私も痛みで手を引っ込めようとしたので、結構深めな傷ができてしまったのです。

止血をして、消毒をし、大きな絆創膏(傷パッドみたいなもの)をしておきました。切ったせいで痛みが強かったですが、それほど腫れてはいなかったので、我慢をして乗り切ろうと思っていました。

ところが、数時間後には痛みだけでなく腕全体が赤黒く変色し、腫れ始めたのです。慌てて病院へ駆け込みました。医師に猫に噛まれたことを話すと、猫や犬の口の中に潜んでいる菌に感染しているとのことでした。すぐに点滴をして、その後も3日ほど点滴に通ったのを覚えています。

このように、引っかかれたり、噛まれたりしたときに傷口から感染することがあります。私はこれ以上ひどくなることはありませんでしたが、悪化すると敗血症になってしまうこともあると、医師が話していました。

ちょっと噛まれたくらいではこんなにひどい状態にはならないでしょう。この時は、私自身、風邪症状が良くなってきたばかりで、免疫が低下していたせいもあるのかもしれません。

皮膚病に感染

数年前、実家の飼い猫のうち、1匹がすごく毛が抜けるということが起きました。春や秋といった毛が生え替わる時期でもないので、不思議に思っていたんです。両親も心配していました。当時私は虫垂炎を注射で散らすため、病院に近い実家に泊まっていました。泊まりだして2日目くらいでしょうか。首の右側が異様にかゆくてたまらない状態になりました。

母に見てもらうと部分的に赤くなっているとのこと。掻きすぎてそうなったのかと思っていたのですが、あまりにもかゆいので、皮膚科を受診しました。そしたら、猫から人にうつる皮膚病(真菌が皮膚に感染)だったのです。皮膚科でもらった薬を塗ると、かゆみは治まり1週間程度で赤みもなくなりました。

医師の話では、虫垂炎で抵抗が落ちていたせいでうつったのではないかとのことでした(健康な大人にはうつることがないそうです…)。

妊婦は特に要注意!トキソプラズマ

妊娠する可能性のある人やその時期は、猫の排泄物に特に気をつけなくてはいけません。なぜなら、排泄物の中に、トキソプラズマが混ざっていることが多いからです。それを知らずに吸い込んでしまえば、胎児にうつしてしまうことになります(この場合は、胎児は先天性トキソプラズマ症を発症してしまうことも!)。

猫の排泄物だけでなく、十分に加熱されていない肉(感染している肉)を食べることでもうつってしまうことはあります。

しかし、飼い猫がいれば排泄物を介してということが大きく考えられます。だからといって、家族同然の飼い猫を手放すことはしませんよね。

だから、自らマスクをするなどして注意をすることが大切になります。自分も胎児も飼い猫もみんなを守ることができる方法だからです。私も妊娠時はマスクをしてトイレ掃除をしたり、夫に任せたりして飼い猫を手放してはいません。ちょっとの注意で十分やっていけます。

感染症にかからないために注意すること

今回、実例としてあげさせてもらった話は、私が実際にかかった病気で、飼い猫が関係しているものでした。しかし、健康な成人であればこんなにひどくなることはないそうです。私の場合は、どちらの場合も免疫が低下していたということが共通していました。

成人でも免疫が低下している状態だと、うつってしまうことがあるそうです。しかし、下記の注意点を日頃から守るだけでも、自分を病気から守ることができると医師が話していました。

  • 猫を触ったら手洗いうがい
  • 猫を清潔に保つ(歯磨きなども必要と考えた方がいいでしょう)
  • 定期的な健康診断とワクチン接種
  • 排泄物の掃除はできるだけマスクをして行う(特に免疫力低下が疑われる時)
  • 噛まれたりひっかかれたりしたらすぐに洗って消毒する
  • 様子がおかしいと感じたらすぐに受診

当たり前のことのように思われますが、意外とうっかり…なんてこともあります。シャンプーやトリミングなど、飼い猫を清潔にしておくことはもちろんですが、飼い主も気をつけることは大切です。

飼い猫の噛み癖を直す方法

噛み癖を直す方法

子猫時期は、本当によく噛んできます。こんな時は、大きな声で「痛い!」といいましょう。その方が痛いんだということが音で伝わりますし、猫自身に強く噛んだら痛いんだということを学ぶきっかけにもなります。

飼い主は、猫に噛まれたら、慌てずに猫から口を離させましょう。絶対に手を引いてはダメです。大きなケガをしてしまうことになります。

私も噛まれたことと、痛さに驚いて手を思い切り引いてしまい、縫わなくてはいけないほどの大ケガをしてしまいました(あれから数年経っていますが、傷が残っています)。

猫の歯は、するどく尖っていますから、凶器となります(大げさかもしれませんが…)。ケガをしないようにするためには、「痛い!」と大声で言い、猫に口を開けさせることが噛み癖を直すことにもつながります。

それまでは痛さと驚きがあっても手を引き抜こうとせず、じっとこらえましょう。そして、すぐに流水で傷口を洗い流します。そのあとに水分を拭き取り、消毒をします。

傷が浅い場合はバンドエイドなどで十分ですが、傷口が大きい場合は、受診することをお勧めします。その際に、飼い猫の病歴などを聞かれることがありますので、メモをしていくことが助けになります。

傷が浅くても、翌日以降に痛みが走ることや腫れ上がっているなどの変化が見られた場合も、自己判断をせずに受診しましょう。

顔に息を吹きかける方法も

先ほども紹介しました顔に息を吹きかける方法もあります。近所の手前、大きな声を出せないときや、小さなお子さんがいる家庭ではおすすめですよ。

著者の場合は大ケガでしたが、飼い猫に噛まれて感染症にかかったという事例が多くあります。出血はそれほどではないものの、猫の口腔内に潜む菌に感染してしまうというケースです。

皮膚や関節が炎症して化膿する場合があるので、腫れてきたり赤みを帯びてきたりするような時や痛みが強い場合は要注意です。猫の口の中に潜む菌は、増殖するスピードが速いです。少しでもおかしいと感じたら病院に行きましょう。

人以外に噛んでしまうのは、家具やバッグの持ち手部分がありますね。うちの子たちもいたずらをして噛んでいました。噛んでいるところを現行犯で叱らないと、何度も繰り返します。

そういう場合は、市販のしつけ用スプレーなどを吹きかける方法があります。味が苦いようなので猫が嫌うために寄ってこなくなるようです。

それ以外には、猫が嫌うお酢や柑橘系のニオイのするものを吹きかけてもいいかと思います。

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体罰は絶対にダメ!

体罰は絶対にダメ!

猫に噛まれてしまうと、叩いて離させようとする人がいますが、体罰を与えるのはよくありません。叩いたところで猫はわからないからです。それに飼い主に叩かれると、懐かなくなってしまう原因にもなります。噛まれると確かに痛いです。でも、叩くのはいけません。

しつけとして大きな声を出すことが一番の方法ではありますが、どうしてもダメな時は、優しく鼻にデコピン(鼻ピン?)をすることもいいでしょう。猫を驚かせることで、口を開けさせることが目的ですから、この鼻デコピンがギリギリのラインになると思っておいて欲しいと思います。

まとめ

猫に強く噛まれると、痛みと同時に恐怖が襲ってきます。飼い猫だと余計ショックではありますが、でも猫も何かしらの理由・サインを出していますので、それを見逃さないことが大切です。猫は人間のようにしゃべれませんからね。

それから、子猫の段階で噛むときの力加減を教えてあげるのも飼い主として大事なことです。よほどのことがない限り、ガブッとはいかなくなるでしょう。噛み癖をつけてしまうと、成猫になってから直すのは本当に大変です。噛み癖を直すのも、小さいうちに教えるのが一番です。

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