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噛まれないように気をつけて!猫の歯磨きが必要なワケとやり方

      2018/05/05

猫を飼い始めたら、避けては通れない歯磨きの道…。しかし、「やり方がわからない」「噛まれたら怖いからムリ!」と猫の初心者飼い主は思うことでしょう。確かに噛まれるかもしれない危険と隣り合わせに感じるかもしれません。でも、放っておくと口腔内疾患を患わせてしまう可能性が高くなってしまうのです。

今回は、猫の歯磨きが必要なワケとやり方、歯磨きに必要な便利グッズ(歯ブラシ・歯磨き粉等)をご紹介します!


猫に歯磨きは必要?

猫に歯磨きは必要?

猫も人と同じで、歯磨きは必要です。食べっぱなしの状態の歯でいたら歯垢(食べかす)が着いた状態なので、虫歯どころか歯茎も悪くなってしまいます。こうなれば、人間だって痛みを感じたり、不快感が募ったりするでしょう。猫も同じ思いをすることになるのです。

飼い主が、歯磨きをしてあげることで、口腔内の疾患症状を早く発見できるので、病気にかかっていたのにわからなかったなんてことがなくなります。愛猫の健康チェックにも一役買ってくれますから、歯磨きは必要枠と考えていただきたいです。

猫の歯磨きをしないとどうなるの?

歯磨きをしないとどうなるの?

歯磨きをしないでいると、猫の口の中は大変なことになります。ぱっと見ではわからない問題が起こってしまうのです。

口臭の問題

歯磨きをしないでいると、一番先に感じるのは口臭です。猫の口が臭いと感じたら、歯垢だけでなく歯垢が堅くなってできる歯石がついてしまっていることもあります。人間でも口臭には気をつけますよね。それと同じなんです。

うちの猫も最初のうちは、歯磨きをさぼっていたため、口臭がひどく、獣医さんに注意を受けました。口腔内の病気になりやすくなることと、健康を害してしまうことを指摘されてからは、できるだけ毎日行っています。

参考:愛猫の口臭がひどい…その原因を把握して対策をしよう!

歯周病

歯垢や歯石がついたままの状態にしておくと、虫歯はもちろんですが歯茎が炎症を起こし、歯周病を起こしてしまいます。歯のぐらつきや口臭だけでなく、出血などを引き起こします。さらにひどくなれば、歯が抜けてしまうこともあります。

さまざまな疾患の発症

口腔内が不潔な状態ということは、口の中の粘膜にも何らかの菌やウイルスが入り込んで、病気を発症してしまう可能性が高くなります。口の中を不潔にしておくことで、感染しやすくなってしまうのです。


健康な歯が大切な理由

歯の汚れを「歯垢」といいます。それが溜まって石灰化したのが「歯石」です。歯垢や歯石にはたくさんの細菌がいて炎症を起こしてしまうのです。それが、「歯肉炎」や「歯周炎」の発症につながります。

まるで人間の歯の話をしているかのように思われるかもしれません。猫も歯磨きをしないと、同じような病気になってしまうのです。歯肉炎と歯周炎の2つが合わさった病気が歯周病と呼ばれるものです。歯周病になっているとこのような症状が出てきます。

  • 歯茎の赤み
  • 歯茎からの出血
  • 歯自体がぐらつく
  • 口臭がひどくなる
  • 歯茎がゆるくなってくるので噛むと痛みを感じて食事が遅くなる
  • 歯茎の変色

などがあります。

このような症状があるだけでも痛みなどがあるために、愛猫がかわいそうな状態です。しかし、怖いのは歯だけで終わらない点です。このたくさんの細菌が歯茎の中に侵入して体内へと菌がまわる可能性を秘めています。そうなれば、血液の流れに乗って心臓などの臓器へといき、臓器で炎症を引き起こすことが怖いのです。

この状態になれば、愛猫の命を縮めてしまう可能性が出てきます。少しでも長生きしてほしいと思うでしょうし、できれば健康でいてほしいと思うことでしょう。だからこそ歯磨きが大切なのです。歯垢を取り去ることができるのは歯磨きだけです。愛猫の健康を守るために、飼い主さんが手伝ってあげることが大切です。

猫の歯磨きのやり方

歯磨きの仕方

猫の永久歯は30本あります。前歯はかなり小さめで牙があり、奥歯はどっしりとした状態で生えています。この牙を見て噛まれたら痛いことを想像してしまい、歯磨きは難しいと感じてしまう人が多くいると聞きました。(私もそのうちの一人です…)

噛まれないように歯磨きをするやり方は、次の通りです。

  1. あごの下から口の周辺を撫でるように触って安心させます。
  2. 口のわきをめくって歯を出しブラシで側面など見える部分を磨きます。
  3. 歯ブラシは小刻みに動かすようにして磨いていきます。
  4. 両頬を内側に押すようにして口を開け、歯ブラシで奥歯をこすります。

この手順で行うと、猫が大暴れしないうちにさっと歯磨きを終えることができます。しかし、口を開けることを嫌がる猫もいます。そんな時はガーゼを指に巻き、歯をこするようにしましょう。または、歯磨きシートが売られていますので、こういったものを活用するのもいいでしょう。

1日1回が理想ですが、どうしても嫌がって逃げてしまうなどの場合は、週に2~3回でもいいと獣医から聞きました。とにかく食べかすである歯垢を取ってあげることが大切です。

私は猫を飼い始めの頃、猫を歯磨きするという正しい知識がなかったので、猫をしっかり抱きかかえて抑え、口を無理矢理開いてブラッシングして、思い切り噛まれてしまうという事態に見舞われました。

かなりの痛さがあっただけでなく、猫にも「嫌がることをする不審者」と思われていたことは間違いありません。これから猫の歯磨きにチャレンジする方は、押さえつけるとか無理矢理口を開くなんていう危ない行為はやめましょう(苦笑)

初めての歯磨きのコツ

狩猟動物である猫にとって、歯は大切な武器となります。ですから、触られることを嫌がるのは当然のことです。いきなり歯磨きをしようとすれば嫌がりますし、噛みつこうとさえします。(噛みつかれた経験あり)

まずは歯磨きに慣れてもらうこと、子猫の時から慣れさせることが大切なポイントです。いきなり歯ブラシを使えば怖がられてしまいますので、「ガーゼ(歯磨きシート)でこする」ことから始めてみましょう。

 

ただのガーゼで始めてもいいですが、口に触るだけでも嫌がるようなら、猫用のミルクやウエットフードの汁をガーゼに染み込ませて口に持っていく「歯磨きの練習の練習」がおすすめです。

「ガーゼが口の付近に来ると、おいしい味がする」という条件反射を利用するやり方です。これを数回繰り返すと、口を開けない子も開けてくれるようになります。

歯ブラシの選び方

ガーゼで練習ができるようになったら、次は歯ブラシです。しかし歯ブラシで痛い思いをしてしまうとまた嫌がってしまうことになります。ですから歯ブラシは必ず猫用の物を購入しましょう。動物病院などで購入が可能です。猫の口腔内に合わせて作られていますので、猫用の物が一番です。

私は最初の子に人間の子ども用を使ってしまったことがあります。ブラシが硬すぎたようで歯茎に傷をつけてしまいました。(獣医に注意されたことは言うまでもありませんが…)

人間用の物は、猫用と似ていても構造がまったく異なります。愛猫のために猫用を準備してあげてほしいと思います。使いやすさで言ったら指歯ブラシがおすすめ!

 

歯ブラシで歯磨きをする時の注意点

歯ブラシを使う時は、切歯(人間でいう前歯)の表面から磨きましょう。歯茎に歯ブラシが当たりすぎると痛みを感じて嫌がるかと思います。もし、嫌がったらそこで止めます。次の日にもう一度チャレンジしてみるくらいの気持ちで、少しずつ慣れさせていきましょう。

切歯が大丈夫なら犬歯(牙の部分)まで進めます。その後、臼歯へと進めていきます。無理強いをしないで、少しずつ進めていくことが大切です。

歯磨きをする時は、飼い主さんが座り猫を抱き上げて行います。その時に「おこりこうさんだね」「今からきれいにしようね」などと、言葉をかけながら行いましょう。コミュニケーションの一環として1日1回行うことを目標として進めていければ成功です。

歯磨きの中でよく見て磨いてあげてほしい箇所は、上あごの臼歯です。歯垢が溜まりやすいと言われています。

また、歯ブラシ同様、歯磨き粉も猫用を使います。こちらはチキンフレーバーが付いているので猫に人気です(笑)

 

なお、人間用の物は猫にとって有害なものが含まれていますので注意して下さい。

  • ミント…またたびと同様の効果があり、食べてしまう
  • キシリトール…低血糖を引き起こす

上記のような悪影響が出ますので、(これはほんの一例です)絶対に使わないようにしてください。

歯ブラシを使い始めてからは、健康診断などで動物病院に行く際に、獣医に歯茎の状態を診てもらいましょう。傷を付けてしまっている可能性があります。(私がそうでした…)そこから雑菌が入ってしまっては困りますので、チェックを受けることをおすすめします。

猫の歯磨き用の便利グッズもおすすめ!

歯磨き用の便利グッズもあります!

昨今、猫の便利グッズがかなり増えたように思います。その中でも歯磨きに関する商品がたくさん売られていることは、「本当にありがたい!」とつい拝みたくなってしまうほどです。(少々大げさですが…)

例をあげますと、

  • ブラッシング効果のある療法食(おやつも含む)
  • 口腔内スプレー
  • デンタルジェル
  • 歯磨きシート

これらは、最初から準備しておく必要はありませんが、猫が生活に慣れてきたら始められるようにしておくといいでしょう。

ただし、こういったブラッシング効果のあるもの(歯磨きシートは除く)は、歯磨きの補助的なものであるということに注意していただきたいです。ブラッシング効果があるからといって、歯磨きをしなくていいというわけではありませんし、歯磨きをしたのと同じ効果を得られるわけではありません。

デンタルジェルは歯石ケアができるので、先に紹介した歯磨きグッズと併用すると便利です。

 

まとめ

猫の歯磨きは負担になるお世話のひとつと感じるかもしれませんが、飼い主本人に置き換えて考えてほしいと思います。ずっと歯磨きをしない状態だったらどうでしょう?口の中が気持ち悪くなるでしょうし、口臭もしてきますね。それだけでなく、次第に痛みが出てきます。そうなれば食事をまともに摂ることも難しくなってきます。

私のように大ケガにならないよう、「今日は側面だけ、奥歯だけ、前歯だけ」という感じで少しずつ磨いていってもいいのですから、ぜひ愛猫の歯磨きをマメにやってあげてほしいと思います。

猫のデンタルケアグッズ一覧




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