飼い猫が妊娠した!?猫の妊娠から出産までの一般的な知識を知っておこう!

飼い猫が妊娠した!?猫の妊娠から出産までの一般的な知識を知っておこう!

避妊手術をしていないメス猫は、ある日突然妊娠、そして出産!なんてことが起こる可能性があります。そんな時のために、猫の妊娠と出産のことを知っておいた方がいいと思います。

私の家でもいきなり玄関で出産!というハプニングが起きるまで、飼い猫が妊娠していることを知らなかったなんてことがありました…。

子猫が欲しいという方は、出産をお手伝いすることができますので、立ち会えばより絆が深まると思います。猫は、1回の妊娠で3~5匹を出産します。これを手伝うと出産の素晴らしさに立ち会うことができます。

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猫の妊娠の期間は人間と違って短い

猫の妊娠の期間は人間と違って短い

猫の妊娠期間は、約2ヶ月(58~67日ほど)と短いです。人間が約10ヶ月ですから、かなり短いということがお分かりになると思います。そのため、飼い猫の妊娠に気づくのが出産間近になってしまう(20日目ぐらい)ということもよくあるようです。(著者も初めての時はそうでした…)この頃になると、1週間ほど食欲が落ちるからです。(人間でいうところのつわりのような症状です)

猫は90%の確率で妊娠します。交尾後に排卵するという体のしくみが関係しているためです。ですから、避妊手術をしていない子は、次のような行動や状況があった場合は、妊娠の可能性を疑った方がいいかもしれません。

  • 繁殖期に外に出てしまったことがある
  • 普段から内外を行き来している
  • 不妊手術をしていない猫を多く飼っている

お腹が大きくなることで、妊娠したことがわかる場合もありますが、お腹があまり大きくならないこともあります。上記のことが思い当たる場合は、母乳が出ていないかなど、特徴的なことがないか体の様子を見ることをおすすめします。

例えば、その頃から少しずつ乳首がピンクや赤っぽく色が変わり、膨らんできます。猫の乳首は、お腹のあたりをよく探さないとわからないくらいの大きさです。それなのにはっきりわかるようになります。食欲が極端に落ちてきたら、色や大きさをよくみてあげましょう。

『偽妊娠』って知っていますか?

『偽妊娠』って知っていますか?

交尾をしたメス猫の妊娠確率が90%だということを前に書きました。だから、ほとんどの猫は妊娠します。しかし、残りの10%は妊娠しません。妊娠しなかった猫の中には、妊娠をしたかのような状態になる子がまれにいます。このように妊娠をしていないのに妊娠をしたかのような状態になることを『偽妊娠』といいます。

『偽妊娠』は、妊娠していないのに、まるで妊娠をしたかのような姿や動きをすることを言います。母乳が出てきてしまったり陣痛のような徴候がみられたりします。偽妊娠は45日程度で治まります。長く続くことはありません。

症状

偽妊娠では、本当に妊娠したかのような症状が出ます。

  • 乳房の色が変わり大きくなる
  • 乳腺のはり
  • 母乳の分泌
  • お腹のふくらみ
  • 食欲不振
  • イライラして怒りっぽくなる
  • 一時的に食欲が低下する
  • 産む場所を探し出す
  • 突然動かなくなることも

などが起こります。中には、子猫の代わりにぬいぐるみを可愛がったり、お乳をあげようとしたりすることもあります。また、攻撃的になり飼い主に「シャー!」と言ったりする猫もいるくらいです。

ごくまれなことですが、「妊娠したかもしれない」と思った時や上記のような症状が見られたときは、受診して妊娠の可能性を獣医さんに話しましょう。本当に妊娠しているのか、偽妊娠なのかを見極めてくれます。

うちで飼っている猫(当時2歳:メス:MIX)も経験があり、いわゆる想像妊娠です。妊娠の兆候が見られるようになり、家族で喜んでいました。安心して生むことができるように準備したり、名前なども考えたりしていたくらいです。

逆子などの心配がないかと動物病院へ受診したところ、妊娠をしていないことが発覚しました。想像妊娠であると告げられたときは、本当にショックだったのを覚えています。

原因と頻度

偽妊娠は、ホルモンの異常分泌によって起こるようです。発情後の黄体ホルモンが異常に分泌されることによって、妊娠したかのように体が反応してしまうからです。これによってさまざまな症状が出るわけですが、乳腺が熱をもって腫れることがあります。このような場合は、すぐに受診して治療が必要になります。

妊娠したのではないかと思ってしまうくらいに妊娠と同じように体が変わりますので、注意が必要になります。

一度偽妊娠をやってしまうと発情期ごとに繰り返すことが多く、猫にとってはストレスになりますし、体の状態にも変化が起こります。(うちの猫も数回繰り返していました)妊娠を望まない場合は、避妊手術を受けさせれば偽妊娠は起こらなくなります。予防方法として有効的と言えます。

偽妊娠の後

偽妊娠の後は、ストレスのせいか毛がパサパサになってしまったり、イライラから攻撃的なところが残ってしまったりすることがあります。うちの猫がそうでした。落ち着くまではそっとしてあげて、様子をみることしかできなかったです。そのうちに元に戻りますが、避妊手術は本当に大切だと思い知らされた出来事でした。

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猫の妊娠から出産前まで

妊娠から出産前まで

猫の妊娠は、体の変化をよく見ていないと気がつきません。(私は全く気がつきませんでした。お腹が大きくなかったので…)獣医の話では、猫によっては体形がほとんど変わらないということもあるようです。

妊娠中

妊娠の変化が見られるのは、妊娠して20日くらいからのようです。まず、乳首がピンク色に変化します。また、1週間ほど食欲が落ちるといった「つわり」のような時期もあります。お腹の辺りを撫でるようにして、乳首を見るようにしましょう。異変を感じたら、すぐに動物病院へ受診して妊娠の有無を確認する必要があります。

妊娠30日くらいになると、乳房にふくらみが見られるようになります。そして、お腹のふくらみもわかるようになるそうです。お腹のふくらみがわかるようになった時期あたりから、飼い猫のトイレが近くなってきます。胎児がいるために膀胱が圧迫されるためでしょう。(人間と同じですね)

食欲旺盛になる時期は、通常の1.5~2倍ほど食べます。妊娠しているせいで、必要カロリーが多くなっているためです。良質なタンパク質も多く摂る必要があるため、妊娠がわかったら妊娠・授乳期用のフードに切り換えることをおすすめします。

普段与えているキャットフードの量を増やして与えてもいいですが、栄養が足りない場合、人間の食べ物を盗って食べたりゴミを漁ったりすることがあります。

うちの子が最初の妊娠したとき、まったくわからなかったために、エサの量を変えることはしていませんでした。しかし、エサをねだったりゴミを漁ったりすることがあったのは覚えています。急にエサをねだったりゴミを漁ったりといった、普段しないようなことをした時は妊娠を視野に入れることも大切です。飼い猫が妊娠期を安全に過ごすためには、栄養面のサポートは必要不可欠です。

妊娠45日が経つ頃には、食欲が増して体重が増加していきます。それと反対に運動量が低下していきます。急に激しい遊びしなくなって、狭い空間や暗いところなどで寝ていることが増えてくるようです。

妊娠50日目辺りになると、子猫の胎動を感じ取ることが出来るようになるそうです。そして、猫は分娩に適した場所を探そうとします。また、気が立っていることもありますので、優しく接してあげましょう。

妊娠60日くらいになると出産が近くなります。その見分けは、お乳が出てくることです。出産の2~3日前から出てくるようになります。

また、お産の24時間前から食欲が急激になくなります。(食べなくなると言った方がいいかもしれません。)

お産前のメス猫の変化

出産が近くなってくると、攻撃的になりちょっとしたことで「シャー」と言ったり身構えたり、猫パンチをくり出すことがあると思っておいて欲しいです。

著者も撫でようとしただけで猫パンチをくらい、「シャー」と威嚇されました。妊娠を知らなかったので、「なんで気が立っているんだろう?」としか思いませんでしたが、結構ショックだったのを覚えています。

でも、他の猫に対しても「シャー」と言っていましたので、ケンカをして気が立っているのだろうとしか思っていませんでした。特に初産のときは、神経質になっているように思います。この攻撃性は、本能的なもので子猫を守ろうとして起こるものですから、出産後しばらくすると元に戻ります。

お産が近づいてくると、次のような変化が見られます。

身体的変化

  • 乳房や陰部をしきりにグルーミング
  • 床などを掘り返すような行動をする
  • 周囲を探索して産めそうなところを探す

精神的変化

  • 攻撃的になる
  • 警戒心が強くなる
  • そわそわして落ち着きをなくす

猫によってはお産が近づくと、飼い主との交流を求めるようになる子がいます。それとは逆に飼い主を威嚇して近づくことを嫌がる子もいます。

「今まで甘えてくれていたのに…」と悲しまないでください。飼い主のことが嫌いになったわけではありません。出産が近いので気が立っているだけなのです。

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出産のために準備しておく物

出産のために準備しておく物

飼い主が出来ることは、出産の時に使う箱のようなものを用意することです。理想は、大きめのダンボールなどを横に倒してまわりを見えなくしてあげるといいでしょう。暗くて落ち着ける場所を好むためです。

下には、毛布などの柔らかいものを敷いて、飼い猫のニオイのするものを置くと安心して入ってくれます。

箱を置いたら、場所を変えたり他のニオイがするようなものを近くに置かないようにします。(ちょっとでも変化があると、入ってくれなくなりますし、ベッドや押し入れなどで出産してしまうことも考えられるからです)

ゲージを使ってもいいですね。ただし、その際は布や大判バスタオルなどでケージを覆ってあげる必要があります。多頭飼いをしているような場合もこの方法を使うといいですよ。他の猫が入ってくることができないので、安心して生むことができるようです。

中に、新聞を敷いてから毛布などの柔らかいものを敷いてあげるようにしましょう。おもちゃなど出産に不必要な物がゲージの中にある場合は取り外しておきます。

その他に必要な物

  • 消毒したハサミ
  • 木綿糸
  • 清潔なタオルを2~3枚(新品がいいです)

これらは、出産したのに生まれた子猫を世話しない時に飼い主が手伝ってあげるときに使います。自宅での出産は無理と思う方は、獣医に相談をしてください。

いよいよ出産!

いよいよ出産!

飼い主に一番大切なのは、パニックにならないことです。冷静に見守り、万が一のときに対応出来るようにしておかなくてはいけません。

陣痛が始まると、飼い猫のお腹が動きます。それ以外に次のような症状をします。

  • 口で息をする(苦しそうな感じ)
  • 出産場所の中で歩き回る
  • 股間を気にしてグルーミングする

などです。猫がそわそわし出しますので、そうなったら猫の体に触ったり撫でたりするようなことはしないで見守りましょう。陣痛が長く続き、お産が始まらないような場合も獣医さんに連絡をして判断を仰いだ方がいいです。

食事や水などの必要なものは、お産の前に出産予定場所の近くに移動させておきます。そうすれば、飼い主さんが慌てることもありませんし、出産後に猫が騒がしい思いをすることがなくなるはずです。

出産後、母猫が子猫の世話をしていなかったり、体調が悪そうだったりする場合は、獣医師に相談して必要であれば受診しましょう。

陣痛から30分ぐらいで初めの子が産まれる

猫は陣痛が始まって30分くらいで初めの子が出てきます。お産の時は声を上げないようにしましょう。見守る事は大事ですが、叫んだりするのはよくありません。陣痛が始まってから、1時間以上出てこない場合は、難産の可能性があります。すぐに獣医に連絡をしましょう。母猫の命にも関わってくるので、そのままにしないでください。

出産時間は猫によって生む匹数(3~5匹)が変わってきますので、全部が生まれ終わるまでに1~2時間はかかります。長い時には、数時間かかることもあるようです。これは、一気に全部を生んでしまうわけではないからです。

1匹生まれたら、母猫が子猫を舐めて羊膜を破ります。へその緒を切り、そしてきれいにしてあげてからお乳を飲ませます。その後に次の陣痛がやってきて、次の出産となるのです。

母猫となって、出産が終わると神経質さがさらに増します。そっと覗いて、子猫の面倒をみているようなら干渉せずにそっとしておいてあげましょう。

母猫の中には、野生の習性なのか、生きられない弱々しい子猫だと見抜いたのか、私たちにはわからない理由で生まれた子猫の世話をしないことがあります。母猫が疲れてしまっているのかもしれませんが…。

その時は、飼い主の出番です。用意しておいた清潔なタオルで優しく拭いてあげながら体を覆っている羊膜を破っていきます。

次に、へその緒を切ります。子猫から約3~5センチの所を木綿糸でしっかりと縛って止血し、縛ったところの母猫側を消毒したハサミで切ります。

あとは、母猫のお乳の側に子猫を置いてお乳を吸わせましょう。そうすれば、母猫が体の汚れを舐めてきれいにしてくれます。

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出産・産後の注意点

出産・産後の注意点

出産は大きなイベントで、体にものすごい負担がかかります。だから、さまざまな不調を示すことがあります。

出産時

次のような場合は、すぐに受診が必要であることが多いです。

  • 母猫がぐったりしている
  • 子猫がぐったりしている(鳴かない・お乳を吸わない)
  • 異臭がする分泌液が出ている
  • 出血が多い

などがあると、異常や感染症といった命に関わることが十分に考えられるからです。

多頭飼いをしている場合は、他の猫が寄ってこないようにする必要があります。盗られまいとして子猫を連れてタンスの後ろや押し入れの中など、とんでもないところに隠れてしまいます。

出産の小屋は他の猫が入ってこない場所か、ケージの中に移し布や大判バスタオルなどでケージごと覆うようにしましょう。

産後

出産したからこそ起こる病気があります。その際、ニオイや様子のおかしさから判断することができます。

産褥熱(さんじょくねつ)

傷から感染して高熱が出る(元気がない、子猫の世話を急にしなくなったなどがみられます。)

子癇(しかん)

カルシウム不足でけいれんや震え、発熱が起こる。(小刻みに震え、明らかに様子がおかしいのでわかります。)

乳腺炎

乳房で炎症が起こる、発熱や乳房の腫れが出る。(痛みがあるので授乳を嫌がったり乳房を触ると熱かったりするのでわかります。)

子宮内膜炎

産後に子宮が細菌感染し、修復されない状態(腹部の痛みや熱、陰部からの膿や不正出血があります。)

子宮蓄膿症

子宮内膜炎が進行して重症化してしまう状態(お腹が腫れる・陰部からの膿が出ます。)

発情後の黄体期に細菌が子宮内に入り込んで増殖して起こります。しばらくぶりに生理がきた後に、原因菌である大腸菌・ブドウ球菌・サルモネラなどが悪さをします。発情後は免疫力が低下しているため、注意が必要です。おかしい」と思ったら、すぐに獣医の診察を受けましょう。

最初のうちは症状がほとんどないため、悪化するまでわかりません。とても厄介な病気と言えます。

  • 元気がなくなる
  • 食欲が落ちる
  • 吐き気
  • 外陰部から膿が出てくる

以上の症状が出てきます。

「おかしい」と気づいたら早い段階で受診をすれば、助かる率が高まりますが、死亡してしまうこともある怖い病気です。避妊手術を受けていれば、偽妊娠と同じで予防することができます。

ストレス

妊娠・出産・育児は、人間でも大変だと感じますよね。それは猫も同じでストレスを抱えてしまいます。一生懸命に頑張って子育てをしている母猫が抜毛していたり、いつも神経質だったりということがあります。

うちの子もすごく毛が抜けてしまい、円形脱毛症みたいになっていました。毛はパサついていましたので最初は病気かと思ったくらいです。しかし、ストレスではないかとのことでした。子猫たちが大きくなるにつれて、母猫の症状が改善されていきました。

ある程度子育てが落ち着き、子猫が離乳食を食べ始めるようになるまでは母猫も気が抜けないこともあるようです。気が立っているときはあまり関わらないようにし、母猫が甘えてきたら甘えさせるような感じにするといいでしょう。

特に初産の子は注意してください。経験上、抜毛になってしまう傾向が強いように思います。

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まとめ

猫のお産までの知識は以上になります。私はお産を手伝って本当によかったと思いました。なにもかもが初めてで、介助をする飼い主としては失格だったのではないかと思いますが、それ以降飼い猫との絆が深くなったような気がします。

血を見るのが怖かったり、絶対にパニックになってしまうという人は、獣医にお任せした方がいいとは思いますが、立ち会いをして経験してみるのもいいと思います。

また、偽妊娠は、避妊手術を受けていないメス猫全てに起こり得るものです。飼い主が妊娠を望まないのであれば、早い段階で避妊手術を受けるようにしてあげましょう。かわいそうなことになってしまうのであれば、事前に予防してあげることをおすすめします。

また、違う病気になってしまうこともあるというお話しをさせていただきました。これも避妊手術で予防ができます。大切な猫が突然死に至るなんて本当に心苦しいものです。そんなことにならないように、先に手を打ってあげたいものです。経験したからこそ、そう思うのです。

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