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猫にエリザベスカラーを付ける必要性は?おすすめのタイプはどれ?

      2018/05/24

「エリザベスカラー」というのは、動物がケガなどをした時に使う円錐形をしている物体です。猫などが付けるとエリマキトカゲのような感じになり、猫好きにはたまらなくかわいい姿になってしまうものです。

しかし、ケガなどをして首につけられた方はかなりストレスの溜まるもののようです。ここでは、エリザベスカラーは必ずつけなくてはならない物なのか、付ける時の注意点はあるのか、という疑問点を書きたいと思います。

また、エリザベスカラーに代わる、いま人気の『エリザベスウェア(術後服)』についても併せて紹介します。

 

エリザベスカラーの必要性

猫にエリザベスカラーを付ける必要性は?おすすめのタイプはどれ?

猫がエリザベスカラーを付ける必要があるのは、傷口や皮膚病になっている部分などを舐めさせないためです。傷口などの患部を舐めることによって、口の中にいる菌などに感染してしまうといったことを防ぐためです。

また、薬をつけたりもすると思いますが、それらを舐めてしまうこともよくありませんよね。それらをさせないようにすることと、猫の体を守るために必要なものと言えます。

以前、去勢手術をしたうちの猫(当時1歳:オス:MIX)は、自分で勝手にエリザベスカラーを取ってしまい(ゆるくなっていたのでしょう…)、手術したところを舐めて炎症を起こしてしまうという事態に発展してしまいました。

私の留守中にやったこととはいえ、かわいそうなことをしてしまったと、本当に反省しました。だから、どんなに嫌がっても医師のOKが出るまでは、エリザベスカラーは外せません。必要枠と考えましょう。

参考:猫のかゆみの原因は皮膚炎・皮膚病かも?症状を確認して予防と対策を!

猫にとってはストレスが溜まるエリザベスカラー

猫にとってはストレスが溜まるエリザベスカラー

猫にとって、エリザベスカラーをつけられるのはストレスになります。周りが見えにくいこともあるでしょうが、患部を舐めて治せないことや動きに制限が出てくることに不満を感じるのは当然です。

特に、病院で貸してもらえるエリザベスカラーにはサイズに制限があるので、飼い猫には合わないなんてこともあります。(前出した私の飼い猫の場合もそうでした)

それだけでなく、猫によってはエリザベスカラーを付けることによって動けなくなってじっとしてしまう子や、一生懸命に取ろうとする子もいます。こういった動きを見せるのは、体調が悪いことも関係しているでしょうが、ストレスに感じていることも大いに関係しています。

その対策としては以下のようなものがあります。

ストレス軽減のためにソフトタイプを用意する

 

安全性を重視で選ぶ

飼い猫に合うサイズのものを用意することで、少しは軽減されます。市販の物だと、1000円くらいから買えます。しかし、視界や患部を舐めないような物を基準に選んでみることをおすすめします。

病院で貸してくれるものはプラスチック製などの固い物がほとんどなので、柔らかい物を選ぶのもいいでしょう。寝る時も何回も体勢を変えなくてもいいようです。

エリザベスカラーは患部を舐めさせないために装着するものです。どんなに素材が良かったり、視界が良好だったりするものより、確実に舐めさせないことが一番大切です。

「体をくねらせたら患部を舐めていた!」なんてことになったら本末転倒ですから、安全性を重視で選びましょう。

おすすめのタイプは『エリザベスウェア&ガードスーツ(術後服)』

猫に服を着させるのは、著者は基本的に反対派です。しかし、術後・ケガをしているなどの理由で傷口を舐めさせないためには、致し方ないと思っています。(必要枠かなと考えています。)

傷口を舐めさせないためには、エリザベスカラーは必要性の高いものです。しかし、嫌がって外そうとしたり、ストレスに感じて動けなくなってしまったりするのであれば、本末転倒ではないでしょうか。愛猫には、極力ストレスを少なくしてあげたいですよね。

そのためには、術後服であるエリザベスウェアを着せるという選択をしてもよいのではないかと思うのです。エリザベスカラーの欠点を改良したものがエリザベスウェア(術後服)。首に付けるタイプではなく、服として着るタイプです。これならふとした瞬間に外れてしまうこともありませんし、猫にとってもストレスが少なくて済みます。

 

トイレの問題は、着たままの状態で排泄が可能な作りとなっていますので問題はありません。また、傷の化膿を防ぐことができるという最大の目的を果たしてくれます。この点から考えて、術後服を着せるのは悪くないと考えました。

ガードスーツ

 

ガードスーツはエリザベスウエアと似た物ですが、少し違いがあります。同じ術後服であっても、お腹側の保護に特化したものです。特徴は、かなり布の面積を小さくしてある点です。猫は体に何かが付いている状態を嫌います。動きの制限が出てくるのもそのせいと考えられます。その部分を配慮しての構造になっているのです。

エリザベスウエアと同様にトイレに行くのに邪魔になりません。装着したままでOKです。ガードスーツは、着脱がエリザベスウエアよりも簡単でスピーディーだと思います。通院する時もこのままの状態で連れていき、背中にあるマジックテープを剥がすだけでするりと脱がすことができます。診察後の装着も素早くできるというメリットがあります。

術後服のメリット

メリットとして挙げられるのは、

  • 外れてしまう心配が減る
  • 動きが制限されない
  • 猫が感じるストレスを少なくできる
  • 傷を舐められない
  • 洗濯して何度も使うことができる

などです。

夏場などは、通気性の良いものを使うようにするとムレなどを防ぐことができます。季節によって温かい物と通気性の良い物の2種類用意しておくと良いかもしれません。

術後服のデメリット

デメリットと感じたのは、

  • 思うようにグルーミングができないことも
  • エリザベスカラーよりも高め
  • レンタルできない
  • 季節に合う物を着せないと不具合(ムレなど)を感じる

くらいではないでしょうか。うちの子は、エリザベスカラーを付けると動けなくなってしまいましたが、エリザベスウエアの時は普通に生活ができていました。エリザベスカラーよりは、デメリットが少ないように感じます。(個体差はあるかと思いますが…。)

慣れないうちは、行動がぎこちなかったり脱ごうとしたりするかもしれません。術後服は、マジックテープで装着するので、簡単に脱げてしまうことはないかと思います。

サイズがありますので、しっかり測ってから購入することをおすすめします。(ゆるいと脱げてしまいやすく、傷を舐めてしまう可能性があります。きついと息苦しい思いをさせてしまいます。)

注意点

 

すごく良いものですが、注意点が2つあります。それは、服の上から噛んでしまうことです。(現場を目撃しました!)

猫は、傷が気になるため、どうしても舐めたり噛んだりという本能が働いてしまいます。ところが、舐めても届かないので、噛んでしまうのです。何度もやってしまうと、出血することが考えられます。飼い主さんが良く見てあげないといけない部分です。

私が最初に気づいたのは、帰宅後でした。「今日も舐めているな」と思っていたのですが、いきなり細かく噛む姿が!慌てて止めに入り、おそるおそる見てみると、ガーゼに赤いシミが…。ちょっと出血したような感じがあり、ガーゼのズレがあったことから、留守の間にも噛んでいたことがわかったのです。留守中は仕方のないことかもしれませんが、見かけたら止めさせることが必要です。

2つ目は、初めての場合転んでしまうことがあるという点です。

服を着慣れていない子に良く見られるのですが、着用させた後、ぎこちない動きをすることがあります。それだけでなく、転んでしまうこともあるそうです。

ちょっと転んでしまうだけならいいのですが、傷口などの患部に当たってしまうと傷口が開いてしまう可能性が出てきます。これだとかわいそうですね。着せた後、ぎこちない動きを見せるようなら、慣れるまで少し様子を見てあげることをおすすめします。

使用後はきれいにして保管を

治ってしまえば、術後服は必要ありません。ですがそのままにしておくと、いざ使いたいときに使えませんので、必ず洗濯や除菌をしておきましょう。

1度でも使うと、雑菌が付いていたり、汚れなどが付いていたりすることもあります。見た目がきれいでも目に見えない汚れなどがありますからね。人間の衣服と同じです。ですから、使用後は、洗ってしっかり乾燥させてからしまっておきましょう。


病院によってはエリザベスカラーやエリザベスウェア(術後服)を使わないこともある?

病院によってエリザベスカラーを使わないことも?

絶対に必要だと言われるエリザベスカラーを使う病院と、そうでない病院があるという話を聞いたことがあります。猫友や獣医さんに話を聞いてみたところ、2つの理由があることが分かりました。

使用する麻酔の種類による?

手術をする際には麻酔を使います。麻酔には、「筋肉注射」と「気管麻酔」の2種類があります。

筋肉注射

筋肉に直接麻酔を打つため、筋肉に薬が残ってしまい、術後に傷口が治りにくいです。しかし安いので使われることが多いようです。体に負担のかかりやすい麻酔です。

気管麻酔

肺に打ち込むので筋肉自体にダメージを与えたり、術後に動かしにくいということがありません。傷の治りが早いですが金額が高いです。体に負担がかかりにくい麻酔と言えます。手術の内容や予算などに合わせて、獣医さんが麻酔を変えるようです。

ただ、いずれにしても舐めることがないようにエリザベスカラーは必ず付けるはずだと獣医さんは言っていました。付けないのではなく、付けている期間が短いだけではないかということでした。

余談ですが…なかにはメスを使いまわす病院も?!

手術に使うメスを使い回す病院があるという話を耳にしました。消毒や滅菌管理をしっかりしているようですが、使い回すようなことをすれば、切れ味が悪くなることは必須です。切れ味が悪いということは、通常より余計に切り口を大きくしなければいけないということです。これでは術後治るまでに時間がかかってしまうのは当然です。

しっかりした獣医がいる動物病院ではそのようなことはないようです。人間でも一度使ったメスは使い捨てにします。そうしないと感染症にかかったりするからです。

手術費用の見積もりが異様に安いなんて場合は、手術前に獣医に話を聞いてみた方がいいようですね。今回さまざまな話を聞いて私自身も怖くなりました。

まとめ

飼い猫が手術をしたり、皮膚疾患になったりすることってあると思います。そんな時に大切なのは、患部を舐めさせないことです。うちの飼い猫みたいに炎症を起こして悪化させてしまうなんてことはさせたくないでしょう。

そうならないように、勝手に外したり舐められるような短めのエリザベスカラーにしたりするようなことにならないようにしていただきたいと思います。

 

 

 

 




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