*

猫が毛づくろい(グルーミング)する理由と注意点!

      2018/07/24

猫が毛を舐めて、一生懸命に毛づくろいをしている姿を見かけたことがあるかと思います。猫にとって毛づくろいには、さまざまな意味があるのです。

また、毛づくろいには、飼い主が注意しておかなければいけない点もあります。今回は、猫が毛づくろいする理由と注意点に関して紹介したいと思います。



猫が毛づくろいする理由

猫が毛づくろい(グルーミング)する理由と注意点!

猫が起きている時間帯の多くを費やしているのがグルーミングと呼ばれる毛づくろいです。毛づくろいをするのには、主に4つの理由があります。

体をきれいにしている

猫は、舐めることで毛についた汚れなどを落とし、抜け毛などを処理しています。汚れなどが毛にずっとつきっぱなしになっていると、皮膚に汚れが溜まることになります。それを防ぐためです。

汚れを放っておくと、皮膚炎などの病気に発展することがありますので、毛づくろいは大切な役割をしています。また、猫の毛づくろいには、「ノミの感染予防に効果がある」と言われています。

毛づくろいには順番があることを知っていますか。観察をしてみてわかったのですが、次のような順番で舐めています。

  1. 顔を前足で拭く(前足を舐めてから行っています)
  2. 背中やお腹を舐めていく
  3. 後ろ足を上げてお尻周りを舐める
  4. 後ろ足を舐める

調べてみてわかったのですが、このような順番にして毛づくろいを行うのは、体を清潔に保つためだということでした。汚れやすいお尻周りや後ろ足は最後にしているということがお分かりになると思います。

参考:猫についてしまうダニやノミの対策と発見した時の対処法

体温調節

猫は、人間とは違ってほとんどの部分が汗をかきません。正確には肉球などの一部だけに汗をかきます。だから、毛を舐めることで唾液の気化熱を利用して、体温を下げているのです。

寒い日は、保温効果を出すために、毛づくろいをして、被毛の中に空気を取り込むようにします。こうすれば、体温を逃さないようにすることができます。

参考記事

心を落ち着かせる

心を落ち着かせる

猫はポーカーフェイスが上手です。相手に不安な心を悟られないために、毛づくろいをすることがあります。緊張感や不安感などを紛らわせる効果があるからです。このことを「転位行動」と言います。

自分のテリトリー内に何かが入ってきて、不安な気持ちを抱えているときなど、さまざまなストレスを感じているときなど、猫は毛づくろいをして、自分の気持ちを落ち着かせます。いわばリラックス法といったところでしょうか。

次のような行動を見たことがあるかと思います。

  • フーッととシャー声を上げてケンカをしていたのに、突然毛づくろいを始める
  • 高い所から落ちるなどして着地に失敗した後に毛づくろいをする
  • 飼い主に怒られた後など、一生懸命に毛づくろいをする
  • 他の猫の側を通った時に、意味もなく猫パンチをくらった後に別の場所で毛づくろいをする
  • 動物病院から帰ってきて、キャリーバッグから出してあげた後に毛づくろいをする

などです。ご覧になってお分かりの通り、毛づくろい前の行動がストレスとなっている可能性が多いと考えられます。

上記の行動は、著者宅の猫達にみられるものです。ちなみに、実家の猫(5歳・オス・MIX)は、著者が抱いて撫でた後(歩いているところを捕まえて)に、一生懸命に毛づくろいをしていました。慣れない人間に抱かれたことなどがストレスに感じたのでしょう。毛づくろいをし、心を落ち着かせていました。

ニオイを消す

猫は元々狩りをする習性があります。だから、ネズミや鳥のおもちゃを追いかけ回します。昔は、ネズミを捕まえるために、猫を飼っていた家があったくらいですから、野生の本能が根底にあるのでしょう。

全身を毛づくろいし、ニオイを消して(自分のニオイで獲物に逃げられてしまうことがあるからです)狩りに出る準備をしているということです。

毛づくろいをすることは、汚れが取れるだけではありません。自分の体臭を消すことにも繋がっているのです。それに毛づやも良くなりますので、とても良い習慣ですよね。狩猟をしていた頃の名残が習慣となっているのでしょう。

参考記事

ビタミンDの摂取

同じ箇所ばかりを舐めている場合は要チェック!

猫は自らビタミンDを作り出すことができません。だから摂取することが必要です。しかし、飼い猫はキャットフードが主な食事となるため、外の猫のようにネズミなどの生肉を食べていません。(生肉からさまざまなビタミンを摂取することができます)

だから、猫は自分の毛から摂取するのです。猫は人間と同じように紫外線を浴びることでビタミンDを合成しています。毛を舐めてビタミンDを摂取するという、まるで自給自足のようなことをグルーミングでしているのです。

毛根部分にある皮脂腺から油分が分泌されているのですが、日光を浴びることでビタミンDが作られるのです。

コミュニケーションのため

多頭飼いをしていると、猫同士で毛づくろいをしていることがあります。著者宅でも、よく見られます。その中でも飼い主としてうれしい思いをしたグルーミングがあります。

当時捨て猫だった子(推定年齢18歳)を飼っていました。黒猫で筋肉質、体の大きなオス猫です。捨てられてずいぶん経っていたようで、保護された後も家に来た当初も気性が荒い子でした。その子が、同時期にもらってきた他の家で産まれた猫(当時6ヶ月)トラ柄のメスをかわいがり、毛づくろいをしていたのです。

飼い主としては、「小さいから大丈夫かな」と心配でした。でも、相性が良かったようです。ずっと一緒にいて、お互いを舐め合い毛づくろいし合っていました。それが非常にうれしく、年齢不詳でも子猫でも相性が良ければなれ合うのだなと勉強になった出来事でした。

猫の毛づくろいは、友好関係を示します。仲の悪いもの同士は絶対にしません。相性が良く、愛情を持って接していると判断していいでしょう。ただ、オス同士で毛を舐め合っている姿を見たことはありません。もしかしたら、オス同士ではやらないのかもしれないなと思っています。

毛づくろいの注意点

気をつけなければいけない点

猫は、多くの時間を費やして毛づくろいをしますが、飼い主が気をつけなければならない点もあります。それが「毛づくろいのし過ぎ」です。被毛がはげるようになるくらいまで行うようなら要注意!日々のストレスが蓄積し、精神的な危機を迎えているかもしれません。

毛を多く飲み込んでしまっている可能性がありますので、毛玉を吐き出すのも大変になります。特に長毛種の猫と、毛の生え換わり時期です。体内にあまりにもたくさんの毛が入ってしまうと、毛球症などになってしまう可能性が高くなります。

そこまでいかない場合でも、毛を吐き出す回数が多くなることも十分に考えられます。愛猫に苦しい思いをさせてしまうことに変わりはありませんので、注意が必要です。

参考:猫が毛玉を吐いた!?猫草などで毛玉対策をしてあげよう!

どうしても、毛づくろいばかりしているようなら、ブラッシングがおすすめです。余分な毛を取り除いてあげることができて、毛玉を飲み込んでしまう機会を減らします。飼い主が皮膚の異常などをいち早く見つけることにも繋がります。

長毛種や毛の生え換わり時期は、いつも以上にブラッシングをしてあげることが大切です。ブラシにはさまざまな種類があり、たとえば手袋状になっているグローブブラシや、バリカンのような形のファーミネーターなど、抜けた毛をしっかりキャッチして取り除くことができるものを使うようにしましょう。子猫の場合はシリコンブラシなどもおすすめです。

参考:猫のブラッシングのやり方とおすすめの猫用ブラシ(ファーミネーター他)

ちなみにこちらはベストセラーの猫用ブラシです。

 

毛づくろいで同じ箇所ばかりを舐めている場合は要チェック!

猫がグルーミングをしているときは、少し観察をしましょう。どういうわけか、同じ箇所ばかり舐めることがあります。この時が要注意です。皮膚病など、何かしら体の異常が起こっている可能性があります。

先日、実家の猫のうち、1匹の猫(3歳:オス:MIX)が、股の間ばかりを舐めているので変だなと思っていたようなんです。その次の日は大きな声で鳴くようになり、異常に気づいて動物病院へ。診断結果は、尿管結石でおしっこが出なくなって苦しんでいたということでした。

このように、同じ箇所を舐めている場合は、皮膚病や虫類だけでなく、他の病気でも気になるところを舐め続けるようです。普段から少しでも、毛づくろいのやり方を見ておくと、猫の異変に気がつくことができます。

毛づくろいをしないのは老化なども考えられる

たいていの猫は、1日の多くの時間を使って毛づくろいをしています。シニア猫になってからもそれは続きますが、年齢が上がっていきますと、毛づくろいの頻度が減り、毛の状態が悪くなることがあります。

そのような場合は、優しくブラッシングをすることも大切ですが、定期検診の時などに獣医さんに相談してみるのもいいでしょう。

それ以外にも体調が悪いと毛づくろいの回数が減ってきます。個人的にそう感じています。尿路結石を患った子も治るまで毛づくろいをしていなかったようで、毛がパサパサになっていました。

また、別の猫はケガをしたためエリザベスカラーを付けていたこともありますが、毛がパサパサになっていました。

病気が判明しているのであれば、「できないのだな」とわかりますが、急に毛がパサついたり、毛づくろいをしている姿を見なくなったりしたなどがあれば、他に症状がないかどうかもチェックして動物病院で診てもらいましょう。


まとめ

毎日やっている毛づくろいは、体をきれいにしたり温度調節だったり、はたまたビタミンDの摂取だったり精神的な安定を求めていたりと、1つの行動でさまざまな役割があってやっていることがわかったと思います。

それだけでなく、体の異変を教えることにも一役買っています。猫にとって、大切な毛づくろいですが、飼い主が普段から様子を見ておくことも必要です。異常に気づいてあげられるチャンスを大事にしてあげてください。

こちらも併せてチェック!




  関連記事

猫用の全自動トイレ…っておすすめ?口コミもチェック!

猫用トイレにも様々な種類がありますが、なんと全自動トイレもあります。実際どんな特徴や種類があるのか?口コミからおすすめの猫用全自動トイレもいくつかご紹介します。

猫の『里親になる』ってどういうこと?探し方と注意点について

猫を飼うためのひとつの選択肢として「里親になる」ことがあげられます。「里親になる」とはどういうことか?また、里親の探し方についての注意点も併せて紹介します。

どんな名前にする?猫の名前の付け方と人気ランキング!

猫を飼うことになったら、まずは名前を考えることになります。どんな名前が良いのか?悩みますよね。ここでは猫の名前の付け方と注意点、最近の猫の名前の人気ランキングも併せて紹介します。

猫に囲まれて暮らしたい…多頭飼いで注意すべきこと6選

「沢山の猫に囲まれて生活したい…」猫好きにとってはまさにユートピア。しかし猫の多頭飼いは難しく、安易に飼うと大変な事態になりえます。ここで注意すべきことを紹介します。

犬じゃなくても必要?猫に首輪を付ける理由とおすすめタイプ

犬じゃなくても必要?猫に首輪を付ける理由とおすすめタイプ

愛猫に首輪を付けた方がいいのか付けない方がいいのか、悩んでいる飼い主さんもいるかと思います。ここでは猫に首輪を付ける理由と付け方の注意点、おすすめのタイプを紹介します。

  • 犬好きさんはこちらもチェック 犬と歩む道