近年、猫用ハンモックに人気が集まっています。やはり「高い所が好き」「狭い所が好き」という猫の習性に合っているからではないでしょうか。私のうちにもありましたが、猫用ハンモックはホームセンターやペットショップ、ネットショップなどで手に入ります。
ひとくちに、「猫用ハンモック」と言ってもかなりの種類・タイプがありますので、口コミを参考にして飼い猫に合う物を探していきましょう。飼い猫に…というよりも、住まいの環境に合わせると考えた方が選びやすいかもしれませんね。
今回は、猫用ハンモックの必要性、口コミで人気のタイプをご紹介します。
ハンモックの必要性とメリット
ハンモックは猫の習性をうまく取り入れたものです。高い・狭いの2つが揃えば、猫は落ち着いて休むことができるようです。
床より高いところ
ハンモックは床より高いところに位置しますよね。高い所を好む猫にとっては、安全を確かめることができるため必要不可欠となります。身の安全を確保することは、家猫であっても本能で動くため必要です。
うちの猫も冷蔵庫の上や、階段の手すりの上、食器棚の上など、「どうやって登ったの?」というような高い所にいることが多いです。高い所から安全かどうかを確認しているのでしょうね。
狭いところ
猫は体にフィットするものや狭いところを好む生き物です。ダンボールの中や引き出しの中、衣類などに潜り込んでいるところを見かけるかと思います。そのくらい狭いところが好きなんです。
ハンモックはつり下げてあったり、半円のように丸くなっていたりして、中に入ったら体に合うようになっています。狭いというかフィットするという感じでしょう。
上記の2つの他に、ふかふかさや寝心地の良さを感じる素材があったら、快適な寝床となるでしょう。猫用ハンモックは、フリースなどの素材を使っていますので、猫にとっては、三拍子揃った快適なものとなります。快適さは猫にとってとても重要なものですので、必要性は非常に高いと言えます。
人間の場合、ハンモックを使うメリットとして言われているのが、
- 「眠りが深くなる」と言われている
- 腰痛の痛みなどを軽減することができる
- 手入れが簡単にできて、洗濯もラク
という3点です。
猫用のハンモックの場合は、
- 高い所に設置できるので、落ち着いて眠ることができる
- 自分だけがその場にいられるので安心感が得られる
- まわりを見渡しやすい
といった点がメリットとして挙げられます。
愛猫におすすめなハンモックはどのタイプ?
ハンモックと聞くと、つり下げるタイプ(人間用)が一番に思いつくかと思います。猫用ハンモックは、つり下げるタイプもありますがそれだけではありません。実にたくさんの種類・タイプがあります。
飼い主さんの家の状態によって、設置する場所などに大きな差が出てきますね。そう言った問題を解消するためにタイプが分かれています。また、素材も重要になってきますので、その辺にも気をつけて選んであげてほしいと思います。
参考:iecolle.com
タワーに設置するタイプ
キャットタワーがある家では、ハンモックをタワーに後づけすることができるものもあります。設置場所(高さ)を変えることができますので、愛猫に合わせてベストポジションにつけてあげることができます。
いちいち、別な場所につける必要がないというところが良い点ですよね!私の家では、最初はこのタイプを使っていました(愛猫たちが使い倒すまでは…の話です)。
ケージの中に設置するタイプ
ペット用のケージの中に取り付けることができるものです。お家が賃貸などで釘打ちができない場合に適しています。来客などで飼い猫をケージに入れなければならない場合、床よりも高い位置にあるハンモックが最適な寝床となるでしょう。旅行などで移動した先でも使えるという利点があります。
窓に貼り付けるタイプ
釘を打ったり、引っかけたりする場所がないという場合に、窓ガラスに吸盤で貼り付けるだけとう簡単なものがあります。簡単に設置できますが、支えられる重量などをしっかりチェックしておく必要がありますね。
椅子の下に下げるタイプ
少ないスペースでもハンモックを使いたいという人には、とても便利なものが、この椅子の下に下げるタイプのものです。デッドスペースとなっている椅子の下を活用するのも一つの手です。
独立しているタイプ
人間が使うハンモックのように台がついています。おしゃれなデザインのものが多いです。場所は取ってしまいますが、2匹乗っても大丈夫なものやハウスとセットになっているもの、吊して使えるものなどがあります。
私のうちでは、多頭飼いでしたので独立しているタイプの物を使っていました。少し大きめでしたから、子猫が2匹で一緒に寝たりして使っていましたよ。
成猫たちは1匹で寝ていたのですが、取り合いになってしまうことも多く、途中からキャットタワーについているものを増やしました(苦笑)。
口コミで人気の猫用ハンモックはこれ!
先ほど、おすすめのタイプを紹介させていただきましたが、猫用ハンモックの種類を紹介したいと思います。
大きく分けると2種類になります。
- 自立式(上述した、独立しているタイプにあたります)
- 取り付け式(窓取りつけタイプ、椅子の下取りつけタイプ、ワイヤー引っかけタイプ、ケージ取りつけタイプ)
その中でも、口コミや評価でかなり人気のある猫用ハンモックを集めてみました。
一生モノの猫ハンモックベッド
自立タイプのハンモックです。布の部分は洗濯できます。
口コミでは、
- すごくしっかりした作りでよかったです。
- 生地が丈夫でうちの大型猫でも大丈夫。
- 猫のお気に入りの場所になりました。
- 確かに一生使えそうです。
などといった高評価が多かったです。
ボンビアルコン キャットファンモック ラウンド デニムチェック
こちらのハンモックは、寝るところがバスケット状になっています。1枚の布じゃないところが大きな特徴でしょうか。ハンモックの揺れや抜けだしが苦手という猫にも使うことができます。
うちの猫たちの中にもハンモックが苦手という子がいましたが、バスケット状で安定していれば寝てくれたのではないかと思っています。素材は綿混なので、丈夫で通気性がいいです。チェック柄がかわいいので人気の高いハンモックです。
口コミでは、
- すごくリラックスして寝ています。
- 他のものはダメでしたが、これは気に入ったみたいです。
- ある程度深さがあるので、猫が落ちる心配がなくていいですね。
などの評価が多かったです。『猫がリラックスできる』という点が良いみたいです。
ボンビアルコン ウッドワンキャット用ハンモック
ボンビアルコンのもう1つのタイプです。こちらはつり下げるタイプですが、バスケット状になっていない1枚布のハンモックです。ケージなどにつけて使います。ポリエステル生地を使用していますので柔らかいです。また、起毛の面とサラッとした布の面の使い分けができます。
口コミでは、
- 手触りが柔らかくて、とても気持ちいい。
- 金具の取り付け部分がしっかりしていて、ケージの上面に問題なく取り付けられました。
- 脚を伸ばしてリラックスしているみたいです。
などの声がありました。取り付けのことと、手触りの良さが評価されています。
マルカン キティハンモックマット
マルカンのキティハンモックマットは、ケージ専用のハンモックです。シンプルなデザインであることが人気の要素の1つで、サイズが各種に対応できるという優れ物です。素材はキャンバス生地で厚手で丈夫、素材感が味わえます。
口コミでは、
- 素材感がすごくいいので、買って正解でした。
- 金具の状態などが意外としっかりしています。
- 愛猫がよく寝ています。寝心地がいいんでしょうね。
などの声が多かったです。ただ、「金具が小さめだ」という気になる口コミもありました。もしかしたらケージの金網の線が細いタイプのケージに向いているかもしれません。サイズを測ってから購入すれば解決できますね。
PEPPY おうちで木登りタワーのハンモック
こちらは、大人気のキャットタワー「おうちで木登りタワー」の追加・交換用ハンモックになります。キャットタワーとセットで購入することもできます。素材はボア製ですごく柔らかで温かみがあります。見た目もかわいいです。
高い位置につけることができますので、猫にとっては辺りを見回したり、ゆっくり休めたりする良い場所のようです。
口コミでは、
- キャットタワーに取り付けられるのが良かったです。
- 意外としっかりしていますし、手触りがいいので愛猫はいつもいますね。
- 取り付け箇所が3つあり、選ぶことができるのはいいですね。
などの意見がありました。柔らかさと高い所にあることが猫の本能を刺激しているようで、ハンモックが苦手な猫でも使えそうです。
ottostyle.jp キャットシェルフ
キャットタワーにつけるタイプのハンモックです。本棚のような、小さな階段のようなデザイン性の高い家具調のキャットタワーに取りつけます。上段にハンモックをつけて寝床を作ってあげることができます。
口コミでは、
- とにかくおしゃれで、普通のキャットタワーとは違います。
- 猫たちが喜んで使っているので買って良かったです。
- 組み立ては大変だったけど、素材もいいし猫たちが喜んでいるのがいい。
などの意見が多かったです。
組み立てるのは時間がかかるようですが、とにかくおしゃれで高さも結構あるので、猫にとっては本当に楽しく安心感の持てる寝床になっているようです。
ハンモックを嫌がる場合も
猫の中には、ハンモックが苦手な子もいるようです。私が飼っていた猫の中にも1匹いました。うちの子の場合は揺れが嫌だったようで、しっかり固定されているタイプのハンモックを設置したら使ってくれるようにはなりました。
猫がハンモックを嫌がったり使ってくれなかったりするには、いくつかの理由があると考えられます。
- 初めて見る物や新しく購入した物に対しては警戒する
- 自分のニオイがしないので嫌
- 飼い主に無理強いさせられた
- 場所が気に入らない
- 性格的に臆病や神経質
猫は、自分のニオイのしない物(新しく購入した物)には、なかなか近づこうとしませんよね。多くの場合は警戒して数日様子を見るはずです。
このような状況にあるときに飼い主から強制的に乗せられたら、恐怖心が湧くかもしれません。飼い猫が自分から興味を持って近づいてくるまで様子を見るようにすることをおすすめします。
「せっかく買ってきた物だから、すぐに使ってほしい」という気持ちになるのはわかりますが、無理強いをしたせいで使わなくなってしまうのは困りますよね。
また、性格的に臆病だったり、神経質だったりする場合も無理強いは禁物です。怖がってしまったらなんにもなりません。このような性格の猫は、気持ちが落ち着くまで時間がかかるでしょう。ゆっくり見守ってあげてくださいね。
まとめ
猫にとって、高い・狭いところは隠れ家のような安心できる場所です。それを作ってあげることができたなら、愛猫も喜ぶことでしょう。
ただし、猫によっては新しい物や置き場所、性格的に苦手で時間がかかるなどの苦手分野に入ってしまう子もいます。
いずれの場合にしても、強制的・無理強いは厳禁です。時間が経って慣れ始めてくると使ってくれることもありますので、それまで待ってあげてほしいと思います。
飼い猫に合ったハンモックを選ぶのは難しいと思い悩むかもしれませんが、最初は住んでいる家の状態に合わせたものを選ぶようにしてみましょう。その方が飼い主さんにも猫にも負担がありません(支えられる重量には要チェックです!)。
愛猫にとってリラックスできるものを選んであげてくださいね。個人的にはこのボンビアルコンのデニムチェック柄が可愛くておすすめです。
キャットタワーやベッド、ケージは以下の記事も参考にしてみて下さい。