オシキャットは、アビシニアン・シャム(サイアミーズ)・アメリカンショートヘアを交配させて誕生した猫種です。家猫なのに、柄がタビーで野性味たっぷりなところが人気の秘訣です。そんなオシキャットの魅力をみていきましょう。
オシキャットは、他には見られない特徴や性格が
オシキャットは、野性的な柄と活発さがありますが、とても賢い猫でもあります。そしてこの独特な柄は、ベンガルのような野生種との配合ではなく、人為的に作り出した柄なのです。一番の特徴は、何といってもこのヒョウのような柄でしょう。毛色はさまざまありますが、柄はヒョウのような模様であるタビーのみになっています。
体の形状も独特です。頭の形は、丸みのあるクサビ型をしています。そこに眉間に開きのある大きな耳をしており、目は大きくアーモンド形です。しっぽは、長くてしなやか、先っぽだけが黒くなっています。
足先は、小さいですが卵形をしているところも、オシキャットのかわいいところです。成猫になると、6kg程度まで大きくなります。この大きさは中型~大型に相当します。
オシキャットは賢いだけじゃない
オシキャットは、賢い猫と言われていますが、それだけではありません。
- 優しくて人なつっこい
- 遊び好きで活発
- 寂しがり屋
- 遊びのスイッチが切れると大人しい
などがあります。
賢さについては犬並みとも言われることがあります。なぜなら、投げたボールなどは持ってきますし、呼ばれたら返事をするといった他の猫には見られない特性があるからです。
人見知りをしないので、他のペットとの共同生活や多頭飼い、小さい子どもがいても仲良く生活することができます。これは寂しがり屋な一面があるからでしょうか(笑)
オシキャットの飼い方のコツ
オシキャットは寒がりです。冬場の温度管理は特に気をつけましょう。猫用のこたつや湯たんぽを用意してあげたり、暖かな寝床を用意してあげたりする必要があります。
歯肉炎にかかりやすいので、定期的な歯磨きが必要です。それ以外に、歯磨きの役割を兼ねたおやつが売られていますので、そういったものを活用することも必要でしょう(忙しい飼い主さんには向いているかもしれません)。
短毛種ですが、最大の特徴である野性味のある柄を保つために、定期的なブラッシングが必要です。目安は、1日1回以上です。いつやるかを決めてブラッシングしてあげましょう。
遊び好きで活発な猫であるため、キャットタワーなどの高い所で遊べる物が必要です。そうしないと、家中を駆け回るようなことになってしまいます。体が大きくなりますので、安定性があるかどうかを確認してから購入することをおすすめします。
1匹ぼっちでの長時間の留守番は不得意なタイプです。ワイルドさがある外見とは裏腹に、気が弱く寂しがり屋なところがあるからです。多頭飼い(2匹飼うなど)や他のペットを飼うようにしている飼い主さんが多いと聞きます。
賢いのでしつけはしやすい
上でも書きました通り、犬並みだとも言われているくらい賢い猫です。ですから、トイレや爪とぎ場所などは1度教えれば覚えるでしょう。一番最初が肝心ですので、最初のトイレはついていて、しっかり覚えさせるとより一層いいと思います。
遊びモードになっているときは、棚の上などを走り回ることがあります。壊されたら困る物は出かける前に片付けておきましょう。万が一壊してしまった時は、「コラ!」・「ダメ!」と短い言葉で怒りましょう。賢いのでダメなこともちゃんと理解してくれます。
オシキャットの入手先と価格
オシキャットはまだブリーダーさんが少ないこともあり、店頭などではなかなか手に入らないかもしれません。
ペットショップ
ペットショップなどの店頭に出ていることはあまりないようです。私も近隣のペットショップ数軒に問い合わせをしてみましたが、店頭に出ていることはありませんでした。ペットショップからブリーダーさんに注文することになるとの回答でした。しかも、自分で選ぶことができないというのが難点があります。
店頭での販売価格は、仕入れの関係で前後するそうですが、15~30万円とのことでした。
ブリーダー
ブリーダーさんから直接購入する場合は、約12~32万円です。私が調べた時は、ほとんどが成約済みになっていました。高値が付いている子たちは、ブリードタイプのようです。
里親・譲渡会
今まで、里親・譲渡会でオシキャットを見たことはありません。いたとしても成猫のみでしょう。成猫でも飼いたい場合は、こまめにチェックが必要です。子猫が欲しい場合は、ブリーダーさんから直接購入することをおすすめします。
まとめ
オシキャットは、すごく高い人気があるわけではないのですが、一部の猫好きの間では、飼ってみたいと声が出ている猫なんです。賢くしつけがしやすい点や、飼い主に依存するような性格を考えると、初心者や寂しがり屋な飼い主さんには向いている猫だと思います。
お互いを唯一無二の存在として生活することができるというのは、本当に少ないですので飼ってみて生活を共にしてほしいと思います。きっと癒やされます。