飼い猫を通院などの理由で外出を余儀なくされる時、キャリーバッグで苦労したことが1度や2度はあるかと思います。もちろん、私もその1人なのですが…。
先日、偶然にも『猫用リュック(ペット用リュック)』というものがあることを知りました。今回はそのお話しを書きたいと思います。
きっかけは、猫をリュックに入れている歩く人を見た
先日、バスに乗ったところ、猫をリュックサックに入れている人を発見しました。その男性は、背中でなく前に抱えるような感じで背負っていました。彼は先にバスを下り、バス停近くの動物病院に入って行きました。
そこですぐに猫友に連絡して、リュックタイプのキャリーバッグなんてものがあるのかどうかを確認しました。すぐに答えてくれたのは遠方に住む猫友で、返事は「あるよ。知らなかったの?すごく便利なんだよ。おすすめ!」とのこと。
確かに両手が使えるのは便利です。車がなく、公共の乗り物を使う場合は、リュックタイプのキャリーバッグの方がいいかもしれないと、実際に使っている人を見て思いました。
そんなわけで、ペット用リュックキャリーについて詳しく調べてみることにしたのです。
ペット用リュックキャリーとは?
『ペット用リュックキャリー』は、実店舗に行って調べていくうちに多くの利点がある便利なものであると感じました。両手を空けたまま飼い猫を楽に移動させることだけではなく、中に入るペットのことをしっかり考えているのです。
手提げタイプのキャリーバッグよりも機動性に優れているので、猫を外に連れ出す機会が多い飼い主さんには特におすすめです。
参考:ねこちゃんホンポ
通気性良好!
通常のリュックは物を入れるだけです。でもペット用リュックキャリーは、ペットを入れるため、さまざまな工夫がされています。通気孔が付いていることはもちろんですが、通気性も良くなければいけませんよね。その点もしっかり通気性の良いメッシュ素材を使用してします。
最大の問題点である、ペットの呼吸の問題が解決されます。また、雨や風からもしのげるように工夫されています。
柔らか空間
中は柔らかめのマットを使用しているので、下に置くような場合でも大丈夫です。どのようなところに置いても振動が猫に伝わってきますが、マットがあるので緩和してくれるのです。
リュックキャリーによっては、もこもこした素材を使っている物もあるようです。購入前に飼い猫が好きな物を選びましょう。
外が見えないと不安に感じてしまう猫もいるかと思います。そんな猫のために宇宙船のような小窓がついているものや、メッシュになっていて外が見えるようになっているものがあるので、いくらかは不安が和らぐのではないかと思います。
また、万が一落としてしまった場合に衝撃を軽減させるために、外装はかなり頑丈な作りとなっています。
出し入れが安心
出し入れに心配を感じる飼い主さんもいるかと思います(もちろん私もそうでした…)。リュックにはフックが付いているので、飼い猫が急に飛び出してくるということを防いでくれます。
通常のキャリーバッグでさえ、猫は嫌がって入りたがりません。それなのにさらに狭いリュックに入ることだって嫌がるでしょう。
でも、フックが付いているだけで飛び出しを防げるのですから、飼い主として安心できます。病院やレジャーなどの外出に頻繁に使うなら、出し入れが簡単なタイプを選ぶのがおすすめです。
価格
機能的なリュックキャリーだと、高いのではないかと心配になるでしょう。価格は機能性やブランドによって変わってきますが、5000円程度で購入できます。高機能なものになると10000円を超えるものもありますので、予算と猫の状態で考えてみてください。
基本的には価格と品質は比例していますので、日々の使用頻度や用途によっては高価なタイプを選ぶ方が良い場合もあります。猫は同じ環境に安心感を覚えますので、こまめに買い替えるよりも良い物を長く使うことを優先して考えましょう。
災害などの緊急事態が起きたときに両手が自由に使えるということを考えると、普通のキャリーバッグに加えてリュックタイプも必要になるかと思います。なにかと役に立ちます。
猫用リュックキャリーの選び方
リュックキャリーを選ぶ際のおすすめポイントを、実際に現物を見て大切だと感じたことを踏まえて紹介したいと思います。
- 背負ったときに動きやすいか(飼い猫の体重も考慮)
- 中の広さは十分か(身動きが取れないと苦しい思いをします)
- 耐荷重(物によりますが6~10キロぐらいまで)
- 猫の移動に必要なものを入れることができるか(ポケットなど)
- ベルトのフィット感・フックはどうか(背負ったときにズレないかどうか)
ペットショップなどの実店舗で購入する場合は、自ら触ったり中をチェックしたりできるので問題なく選ぶことができるでしょう。
問題なのはamazonなどのネットショップなどで購入する場合です。実物を触ったりすることができませんので書いてあることでしか判断ができません。その際はサイズをしっかり測って実物がどの程度かを確認してください(飼い猫が入るのに十分かどうか、耐荷重、使い勝手で問題がないかなど)。
その他にも口コミや評価を隅々まで参考にしましょう。どこが良くてどこがダメなのか、特にダメだと書かれている部分を重視してください。そこが自分にとって許容範囲であれば問題はないと思います。必ず、用途に合っているかどうかのチェックを忘れずに行いましょう!
おすすめの猫用リュックキャリーは?
では、amazonで特に口コミ評価の高いおすすめのペット用リュックキャリーを以下にご紹介します。
ソフトケースでありがちな「使っているうちに型崩れ」という残念な結果も製品によってはあり得ます。でもこのリュックは軽量で丈夫という特徴が良いところです!猫が入ると重く感じてしまうと思われがちですが、このリュックはシンプルで軽量だから、負担に感じてしまうことが少ないのではないでしょうか。「丈夫で軽いから長持ち!」というのは、最強ですよね。
このリュックは、人に指摘されなければ、「バックパックの大きいタイプ」と思われる見た目が特徴的です。見た目がペット用に見えないというところに惹かれる人も多いようで、いくつかの口コミに似たようなことが書かれていました。動物が苦手な人たちへの配慮を感じますね。
部屋にそのまま置いてもかわいいと、愛猫が慣れるために置くときにいいですよね。シンプルなデザインなのに丸いフォルムやかわいらしさがちゃんとあるので、慣れさせたい期間、部屋に出しっ放しにしておいても邪魔になりません。色合いもどんなインテリアにも合うと思います。
猫用リュック(ペット用リュック)使用者の口コミ
では最後に、猫用リュックを使用している方の口コミを紹介したいと思います。購入を検討している方はその利便性や使い心地を参考にしてみて下さい。
「体重、重めの子でも安定して運べる」
「リュック」というと、安定感がないように感じます。愛猫を入れて運ぶためには、底面にある程度の安定感がないと、猫が中で怖がってしまうからです。この猫用リュックには安定感が抜群のようですので、体重のある子でも運ぶことができます。大型猫や中型猫の飼い主さんや多頭飼いの飼い主さんには、とても大切なポイントですよね!
「ショルダータイプよりも使いやすい」
猫用のキャリーには、ハードタイプやソフトタイプなどさまざまな形があります。その中にはショルダータイプになっているものも売られています。このリュックは安定感と使いやすさの評価はすごく高いです!
多頭飼いをしている飼い主さんだと、リュックタイプなら2匹まで背負うことができるのではないでしょうか(愛猫の大きさにもよりますが…)。それでも安定さが崩れないのはすごいと思います。背負うことができるため、使いやすさも実感出来ますよね。
「両手が使えてすごく便利」
やはり、両手が使えるというのはすごく便利です。診察時の診察券や雨のときの傘など、必要な物をすぐに用意できるというのは、飼い主にとって大事な部分です。私も愛猫を船に乗せての旅行の際、ハードタイプのキャリーバッグでしたので、切符を出すのにあたふたしてしまったことがありました。リュックだとそれがないので、本当に良いと思います。
背中に背負うだけでなく、前で抱きかかえるように持つこともできるので、不安感の強い子を連れて出かける場合に適していると思います。飼い主さんのニオイと気配、そして声を感じられるというのは、愛猫にとって何よりも重要なことです。飼い主さんの都合で持ち方、背負い方を変えることができるのは心強いですね。
「暑くなるので対策が必要」
大変良い評価が多数ある中で、マイナスに感じた点を素直に披露してくれた貴重な口コミがありました。「夏など気温や湿度が高い時期は、熱がこもらないように工夫が必要」というものでした。開口部などがメッシュになっているのですが、通気性の部分が少し足らないと感じられたようです。メッシュ部分が丈夫にできているためではないでしょうか。
それに、夏場はどのようなキャリーを使っても、熱がこもってしまうことがあります。私の場合は、保冷剤をタオルでくるんだ物を一緒に入れるようにしています。それに長時間は入れないということに気をつけています。このような暑さ対策は、どのキャリーにも必要ではないでしょうか。
「ジッパーがダブルになっていて開けやすい」
開口部は、開閉がしやすいということが絶対条件です。診察のときなどさっと愛猫を出せるかどうかは、キャリーバッグを選ぶ際の重要なポイントにもなっているくらいです。ジッパー部分がダブルになっていることで、開閉がしやすいのは一目瞭然。
また、メッシュ部分が丈夫な素材を使用しているため、愛猫が爪を立てても壊れにくくなっています。ここも高評価です。メッシュ部分が弱いと、中で猫が爪を立てたときに破れたりして本当に危険です。私もソフトタイプを使っていた際に、破けてしまい猫の爪に引っかかってしまったことがありました(ケガはありませんでした)。
「安定しているから中で暴れない」
安定感があると猫が怖がることはそんなにないでしょう。怖くても中でじっとしていてくれます。しかし、底面が安定していないと暴れてしまう子も出てきます。これでは危ないです。このリュックは、底面がかなりしっかりした造りなっているため、揺らぎがないです。「猫が中で暴れない」という声が多数ありました。やはり底面の安定は大切です!
まとめ
リュックキャリーは、自転車や公共の乗り物などを使って動物病院などに連れて行く際や、非難などの移動に活躍することは間違いありません。ただし、最初のうちは飼い猫が嫌がるかもしれませんので、子猫のうちから慣らしておくことが必要ではないかと思いました。
普通のキャリーバッグで大暴れしてしまう子は、慣れるのに時間がかかると思います。猫がというより、飼い主が歩くのに手間取ってしまう可能性が高いということです。その辺のことも考えて、購入を検討しましょう。
私は家にいる子猫たちはリュックキャリーでも大丈夫と判断しましたので購入しました。他の猫は普通のキャリーバッグと、併用しています。多頭飼いにはかなり便利なものです!
個人的に一番おすすめなのは、最初に紹介したこの樽型リュックです。amazonのレビュー評価も☆5つ!ワンランク上のリュックなのでその分ちょっと値が張りますが、長く使うことを考えると高品質なものを選んだ方が賢明だと思います。