初めて猫を飼う場合、飼い始めるにあたって知っておくべきことがあります。それは猫の入手方法であったり、迎え入れるに当たって取り急ぎ必要な猫用品だったり、はたまたキャットフードの与え方、トイレの問題、しつけの仕方であったりするわけですが、事前に飼育全体の概要を知っておくべきと思います。
猫を保護したり、知人から子猫を引き受けたり、飼育初心者なのに突然飼うことになったという人もいるかもしれませんね。そんなときこそまずは飼育全体の概要を把握しておく必要があります。詳しいことは愛猫の成長とともに飼い主さんの飼育スキルも成長していければいいかと思います。
この記事では、これから猫を飼うにあたって、猫の入手方法から、最初に準備する猫用品、そして後々必要となるもの、そして知っておくべき飼育知識(病院のことやしつけなど)をまとめました。
これから猫を飼う予定の飼育初心者さんはぜひ参考にしてみて下さい。
飼育をするという覚悟を持つ
単に「可愛いから」という理由で何も知らないまま飼育を始め、「こんなはずじゃなかった」と飼ったことを後悔し、育児放棄する無責任な飼い主も後を絶ちません。引越し先の物件がペット不可だからと言って、夜な夜な人気のないところに行って「ごめんね」と一言残して平気で捨ててくるなんてケースもあるといいます。
このような飼い主は、自己中で無責任。相手が人だろうが動物だろうが関係なく「自分さえ良ければいい」と思って生きている、あまりに身勝手な輩としか言いようがありません。個人的にはこんな人間とは一生関わりたくありません。
無計画に「何とかなるだろう」という、安易な最初の気持ちだけで動物の飼育はできないことを今一度考えて欲しいと思います。
猫の飼育にはしっかりとした住環境と猫用品、キャットフード、トイレの始末、病気への対処、毎月発生する飼育費用、手間もお金もかかります。その準備と、何があっても絶対にゆるがない覚悟があってはじめて飼育することを検討していきましょう。
猫の入手方法
猫を手に入れるためには大きく分けて2つの方法があります。それが、「有料」「無料」です。有料の場合、ペットショップやブリーダーさんなどを利用する方法です。無料というのは、譲渡会や保健所、拾うという方法を取る場合を指します。
有料か無料かの問題ではなく、「ペットショップで購入するよりも、保護猫を引き取りたい」と考えている心優しい飼い主さんもいるかと思いますが、引き取るための条件が厳しくて断念せざるを得ないケースも少なくありません。
だからといってペットショップで購入することが悪いわけではありませんし、しっかりと最後まで責任を持って飼育するなら入手方法はどういう形であれ気にする必要はないかと思います。
それでは猫の入手方法のパターンをひとつずつチェックしていきましょう。
ペットショップ
ペットショップではお金を払って猫を購入するわけですが、メリットとして自由に見ることができるだけでなく、猫の詳しい情報を知ることができます(性別、生まれ、ワクチンなど)。
ペットショップで猫の購入を検討している場合は、取り扱いのルールがありますので、店員さんからしっかり話を聞いておきましょう。血統書付きの子を購入する場合は、血統書の送付時期などの確認も必要です。
こちらの猫は、おおむねワクチンの接種が済んでいるというメリットもあります(生後1年目の子)。

譲渡会
スーパーマーケットなどの商業施設の掲示板や、ネット内などで里親募集として情報が出ていますので、1度は見かけたことがあるかもしれません。譲渡会は、保護活動を行っている団体が行っています。場所を変えて定期的に行われているのが特徴的です。
譲渡会では子猫もいますが、生後1年以上の猫たちもいます。1匹ずつケージに入れていて、気に入った子がいた場合は抱かせてもらったりといったコミュニケーションを取ることができる点がメリットですね。
保護活動をしている団体によって、譲渡に際しての条件があり、何度かお試し期間を経てということもあります。私もフリーマーケットの会場で行われていた譲渡会で、子猫をもらってきたことがあります。この会では書類に記載をしてすぐに連れて帰ることができました。会によっていろいろ条件がありますので確認をしましょう。
去勢・避妊手術やワクチンは、猫によってまちまちです。このあたりは要チェックです。譲渡会の場合は猫は無料でもらえますが、ワクチンや手術をしている場合はその分だけの費用を負担しなければならないこともあります。
引き取るための条件が厳しいことも
なかには譲渡条件が非常に厳しい場合もあります。例えば一人暮らしはダメ、年収がいくら未満の方はダメなど、人格否定されているような気持ちになってしまうほど厳しいこともありますが、それにはそれなりの理由(過去に譲渡先で虐待があった等)があるため、条件を満たせていないからと言って落ち込む必要もありませんし、猫を飼うことを諦める必要もありません。
「猫を飼うなら出来るだけ里親として保護してあげたい」という優しい気持ちは一旦置いといて、譲渡してもらえないならペットショップで購入することも結果的には売れ残りの猫を減らしてあげることに繋がります。

保健所や動物愛護施設
各地域の保健所や動物愛護施設でも猫を譲渡してくれます。この場合も費用はかかりません。子猫より成猫が多いでしょう。また、血統付きの猫はほとんど見られません。多くはMIX猫になります。
ワクチン接種の有無や去勢・避妊手術の有無もわからない場合もあります(成猫の場合は去勢・避妊手術が済んでいることも多いようです)。
保健所や動物愛護施設では、猫を譲渡するにあたっていくつかの条件が出されています。条件は各自治体によって異なりますが、だいたいの下記の内容が目安となりますので、目を通してみてください。
- 保健所や動物愛護施設の管轄する自治体に住んでいること
- 成人であること(年齢の上限を設けている自治体もあり)
- 同居家族の同意があること
- 終生にわたり、責任を持って飼育できること
- 飼うことのできる住宅に住んでいること(証明書が必要な場合もあり)
- 飼い主に時間的や経済的な余裕があること
- 保護猫を動物病院で診察させること
このような内容は、保健所や動物愛護施設のホームページでも確認することができます。
野良猫や捨て猫を保護
捨て猫や野良猫を見かけることもかなり多くあるかと思います。保護する場合は、家の中に入れる前に動物病院に連れて行きましょう。
私も道路の真ん中で動けなくなっていた猫を保護したことがあります。その際、脚を引きずっていたので動物病院に連れて行ったのです。外で生活していたこともあり、ダニが体についていて、駆除してもらうことになりました。このように、外にいた猫を保護する場合は、体に何か付いていたり、病気を持っていたりすることがあります。
また、ワクチンが未接種ですし手術も行っていません。そういった点を踏まえ、まずは獣医に診てもらうことを第一としましょう。
市町村によっては、捨て猫や野良猫を保護してかかった治療費の補助が受けられるそうです。そのあたりは、お住まいの地域の行政ホームページなどをチェックしてみましょう。

ブリーダーさんから譲り受ける
特定の血統の猫を飼いたいという方は、その血統の猫の飼い方などを知り尽くしているブリーダーさんから譲り受ける方法がおすすめです。譲り受ける場合もペットショップ同様に有料です。
ブリーダーさんの場合は商売として行っていますので、若干高めな金額設定になっていることもあります。また、血統書をつける場合は実費です。ブリーダーさんはホームページ上で猫の様子などを公開していますので、確認してみてくださいね。
SNSで飼い主を募集していることも
ブログ、ツイッター、インスタ、フェイスブックなど、個人がSNSを利用して飼い主を探していることも増えてきました。突然猫を保護したけど自分は飼えないという場合や、出産した子猫を譲渡したいといったケースが多いです。
SNSで連絡をとって譲渡してもらうといったことも簡単にできるようになりましたが、見ず知らずの個人間のやり取りなのでトラブルはつきものです。相手がどんな人かも分からないというのはリスクが高いですし、この場合は介入者がいませんので、すべて自己責任の上で…となります。
猫を迎え入れる際に用意する猫用品
猫を飼うとなったら、迎え入れる前に用意しておくべき猫用品がいくつかあります。初めて猫を飼う時はあれもこれも必要なのではないかと考えてしまったり、本当に必要な物がわからなかったりするでしょう。
ここでは、猫を10年以上飼っている私の経験や、猫友から意見を聞いて、「猫を飼う時に揃えるべき絶対に必要な猫用品」を選んでみましたので、参考にしていただければと思います。
- 食べ物(生後間もない子猫の場合はミルク、月齢がある程度の子はキャットフードなど。)
- 皿×2(エサ用と飲み水用。使わない食器で代用可。)
- トイレ容器(スコップなどセットになっているものが便利。ダンボール代用可。)
- トイレの砂(最初なので1回で1袋は使うことになります。)
- 消臭グッズ(トイレの臭い対策。)
- 爪とぎ(専用のものを置かないと家具や壁などで爪とぎをしてしまいます。)
早急に必要な物は以上6つ、特に食べ物とトイレ用品は絶対に欠かせません。
ペットショップなら飼育知識のある店員さんに相談して買えるというメリットがありますが、その場でまとめて買うには選ぶのに時間がかかったり、買い忘れがあったり、荷物になってしまうなんてことも。あらかじめ購入する物を事前に調べておいて、リストにしておいた方が良いと思います。
その点、amazonであれば宅配してくれますし、人気商品が分かりやすくて口コミも参考になるので、事前にまとめ買いするにはかなり便利だと思います。
食べ物(キャットフード)
何と言っても、一番に必要なのは食事に関する物です。ペットショップやホームセンターのペットコーナーに行けば、多くの種類を取りそろえています。その中から主食となる「総合栄養食」と表示のあるキャットフードを揃えましょう。
総合栄養食には、ドライフードとウェットフードがあります。成猫の場合はどちらでも食べることができますが、子猫を飼う場合はウェットフードの方が食べやすいです。
乳歯ではドライフードを砕くので一杯いっぱいになってしまい、食べられないこともあります(うちの子猫がそうでした…)。
おやつも必要かなと思うでしょうが、子猫のうちは1日に4~5回に分けて食事をあげる必要がありますので、もらってきたばかりの頃は食べさせる暇がないかもしれません。
キャットフード、ミルクに関しては以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてみて下さい。


皿・フードボウル(エサ用+飲み水用)
さまざまな種類が売られていますので、迷うかもしれません。汚れやニオイに強いステンレスタイプに人気があるようですが、子猫のうちは皿の状態が浅めであることや、体に合っているかで選んだ方がいいかもしれません。
エサに届かないと手を入れてしまい、エサを踏みながら食べてしまうようなことになります。そうなると部屋中にエサをまき散らしてしまうことになってしまいますので、あくまでも皿に手を入れなくてもいい物がベストでしょう。
水皿も同様のことが言えます。水が飲みやすいということが大前提です。
「わざわざ猫用の食器を揃えなくても…」と考えている方は、食べやすく・飲みやすいを前提に代用品を用意してあげてくださいね。
トイレ関係(トイレ容器+砂)
トイレ容器と砂が必要になります。トイレ容器はスコップなどの小物がセットになっている物もありますので、飼う場所によって適切な物を選んであげてください。
トイレの砂は掃除がしやすいものを選ぶと間違いがありません。砂と言っても、形状が多種多様です。鉱物系・紙系・木材系などがあります。飼う猫によって選ぶといいかもしれません。
子猫の場合は極小の木材系がおすすめです!爪に挟まって痛い思いをさせることもありませんし、掃除も楽です。
トイレは毎日掃除をしてあげなくてはなりません。その度に砂を足してあげなくてはなりませんから、予備を用意しておくことが必要になります。


爪とぎ
猫は習性から必ず爪とぎをします。爪とぎ器を用意していないと、家具やじゅうたんなどさまざまな物で爪を研いでしまいますので、揃えるべき物の1つとして挙げたいと思います。
爪とぎは、さまざまな種類があります。立てる物や床に置く物、素材も段ボール素材や麻ひもを使った物など多いです。
迷ってしまうこともあると思いますが、子猫の場合は段ボール素材の物でも十分です。成長に従って変えていってもいいでしょう。

消臭関係
猫とは言っても、動物ですからどうしてもニオイがしてきます。エサだけでなく、トイレ関係もそうですし、猫独自のニオイを持っていることも…。人が遊びに来たときに、一番言われるのがニオイです。こういったニオイは人にも移りますから消臭関係用品は充実させておいた方がいいでしょう。特にトイレ回り・外出用(人用)です!

後々必要になる、あると便利な猫用品
初めて猫を飼う人にとって、何でもかんでも揃えなくてはならないと意気込んでしまうかもしれません。でも、猫にも好みがあったり、「買ってはみたが必要なかった」なんてこともあります。最初に揃えるべき猫用品は上記に挙げたものです。とにかくこれだけ揃っていれば猫との楽しい生活をスタートさせることができます。
ここでは、後々必要となってくる物やあると便利という猫用品を集めてみましたので、参考にしていただければと思います。猫を長年飼っている私だけでなく、猫友の意見も参考にしています!
寝床・ベッド
「ベッドで一緒に寝たい!」「こたつがあるから大丈夫」と思うでしょう。でも、猫にとって、自分のニオイのする安全圏内を用意してあげることは必要です。
無理に猫用のベッドを購入する必要はないですが、もぐって安心できる空間があると、猫の安心感が違ってきます。段ボール箱でもいいですので、ちょっともぐって自分の空間を満喫できる空間を用意してあげましょう。中が暗くて、ふかふかしているようなところなら喜んで入ってくれますよ!
最初は怖がって入らないこともあるかもしれませんが、慣れてくると入ってくれます(日の当たるところに置いておくといいですね!)。

キャリーバッグ
愛猫との外出には、キャリーバッグを使った方が猫にも飼い主にも安全です。子猫のうちは抱いて出かけるのでも問題はありませんが、月齢が進み体が大きくなってしまったら、キャリーバッグは本当に必要になります。
特に動物病院への受診や、電車や車に乗っての外出の際は大助かりであることは間違いありません。
猫は内向的な一面がありますので、縄張りから出ることの少ない動物です。縄張りから出る際はかなり暴れます。そうなるとお互いにケガをしてしまうことになりますので、注意が必要です。
キャリーバッグにはたくさんの種類がありますので、タイプを良く吟味して選びましょう。
そして中には猫自身のニオイのする物を入れておくと落ち着くようです。子猫のうちから慣らすのが一番ですが、成猫でも普段から入れるようにしておくと、外出時に大変な思いをしなくて済みます。

ケージ
猫を入れておくケージは、24時間ずっと閉じ込めるためのものではありません。来客や災害が起きた時に猫の安全を確保するためのものです。普段は入り口を開けっ放しにしておき、出入りできるようにしておくと、いざという時にすんなり入ってくれます。
私は、買ってから必要になる時までたたんでしまいっぱなしにしておいたため、震災があった時、ケージに慣れていない愛猫を無理矢理押し込めるような形で入れることになってしまいました。
やっぱり慣れていないため愛猫が嫌がって大声で鳴きましたし、近くにいた方などの迷惑にもなってしまいましたので、本当に申し訳ない状態でした。
キャリーバッグがケージを兼ねている物や、キャットタワーみたいなものが中に備わっている物もあります。さまざまなタイプがありますから、自宅に合わせて用意するのもいいですね。

キャットタワー
子猫の場合はそれほど必要性を感じないかもしれませんが、1歳くらいになってくると、登ったり降りたりする上下運動が運動不足解消やストレス解消のために必要です。
また、猫は自分のテリトリーとなるところが必要になりますので、室内飼いするならキャットタワーは必須ですね。床にそのまま置ける自立タイプと、天井に固定できるタイプがありますので、住まいの環境によって選ぶといいでしょう。ハンモックがついているタイプもあり、これはこれで快適さが増すようで、猫が喜びます。笑
自宅にタンスや冷蔵庫など、猫が登ったり下りたりできるところがあるならそれに越したことはありませんが、傷つけられてしまったり、電気が通っていると危険ですので注意しましょう。
キャットタワーの種類や利点などは以下の記事も合わせて読んでみてください。

自動給餌器
自宅を長時間留守にする際に必要です。

自動給水器
フィルターを通して水が循環しているので、常に綺麗な水に保てます。

おもちゃ
おもちゃは、初めて猫を飼う人にとって、スキンシップを取るためには外すことのできない物の1つであると考えています。猫じゃらしはもちろんのこと、走り回って遊べるようなものは猫にとっても飼い主にとっても用意しておくといいでしょう。
おもちゃもさまざまなタイプがありますが、シンプルな物ほど猫がよく遊んでくれます!ただ、何回も同じものだと飽きてしまうこともありますので、2種類くらい用意することをおすすめします。

ブラシ&コーム
これは猫をシャンプーした後に必要と感じる物です。短毛種の場合はコームでとかしてあげればいいですが、長毛種の場合はブラシがあるとすごく便利です。長毛種はブラッシングをしてあげないと毛が絡まってしまい、痛い思いをさせてしまうことになります。
以前飼っていた長毛種の猫(当時1歳:メス:MIX)はブラッシングをしてあげないとダメな子でした。でも、やり過ぎてしまって何度か手を噛まれそうになったこともあります。そんなこともありましたが、コミュニケーションを取ることにも一役買ってくれたので、あると便利な猫用品の1つであることは間違いありません。
短毛種の子は、ブラシをかけちゃうと本気で痛がりますので、コームのみにした方が賢明です(苦笑)

歯磨きシート
猫は歯磨きを嫌がります。でも、虫歯や歯石がたまるような状態になってしまってはかわいそうなので、ある程度したら歯ブラシをしてあげなければなりません。
でも、猫の口を開けて歯磨きをするのは、飼い主もケガを負ってしまう危険があるので容易には手を出せないことでもあります。猫専用の歯ブラシがありますが、それでも猫は嫌がります。うちの猫は本当に嫌がり、見るだけでそそくさと逃げます…
そんな時に役立ってくれるのが、歯磨きシートです。これだと指に巻いてぬぐってあげるだけで済みますので、危険度が下がります。抱いて無理にやるのも1つの方法ですが、ケガのリスクを避けるために気がついた時に少しずつぬぐってあげるという方法です。

爪切り
ペット用の物を用意します。

猫用シャンプー
月1程度で洗ってあげる必要があります。

以上のようなグルーミングツールは、猫が新しい家に慣れてからでもいいかと思います。猫と生活をしていく中で、ライフスタイルに合わせて購入していくのがおすすめです。
最初からあれもこれも…と意気込んで買いそろえておくと、結局使わなかったり、「もっと違う種類にすれば良かった」「サイズが合わない」…となってしまうことが多いです。
当然、猫も成長するわけですから、猫の種類や大きさによって買い換えなければいけないようなもの、例えばケージやキャットタワーなどが必ず出てきてしまいます。
必要になったら必要なものを揃えるというスタンスだと、無駄になってしまうこともありません。愛猫の種類・成長・住まいの状況などを考慮して、その都度揃えるようにすることを経験者としておすすめします!
動物病院でやってもらうこと
初めての動物病院って、「何をするのだろう」と不安になってしまうかと思います。一番大切なのは、ワクチンと健康状態をしてもらうことです。猫を入手する前にかかりつけになる動物病院を探しておきましょう。
入手する日が決まったら、その日に合わせて予約しておくとスムーズです。料金に関しても事前に問い合わせておくといいでしょう。
ワクチン&健康診断
ワクチンを打ってもらうことで、死につながってしまうような怖い病気から猫を守ることができます。ワクチンは1年に1回の接種となります。
健康診断では、体に不調なところはないか、ノミやダニがついていないかなど、さまざまなところを診てくれます。
拾い猫や野良猫の場合は、かなりの割合で付いているようですのでしっかり診てもらいましょう。病気が隠れていたり、先天性のものがあったりする場合も見つけることができますから、健康診断は大切です。

その他
ペットサロン同様に、体のケアをしてもらうことができます。飼育初心者のため、まだ爪切りなどができないという場合は、動物病院でお願いするといいでしょう。爪だけでなく、耳掃除や肛門嚢絞りなどもやってくれますので、慣れない飼い主さんが怖々やるより動物病院でお願いした方が安全です。
その際にやり方をよく観察して、その後は少しずつ自分で出来るようにしていけば良いと思います。分からないことは聞けば教えてくれます。
その他にも、さまざまな相談をすることができます。ダイエットのことやしつけなど、動物に関することなら何でも教えてくれます。私も検診のときなどに獣医に質問しまくっています。
料金のこと
動物の場合は保険証がありません。だからお金がかかるイメージがあって、「病気が疑われてもなかなか行くことができない」となってしまいがちです。
猫用の保険もありますので、加入するなどして何かあった時にすぐに連れていける体勢を飼い主がしっかり取っておくことが必要です。

猫の飼育方法
飼育の仕方で大切なのは、食事とトイレです。これを最初に教えれば、後は何とかなります。ただ、どんな猫でも今までと違う場所に連れて来られたら、緊張して萎縮もするということを覚えておいてください。
そこで大切なのは「無理強いをしない」ということです。気長に見守ってあげることも愛猫との今後の良い関係性に繋がります。
エサの与え方
エサ皿にエサを入れたら食べてくれるわけではありません。飼う猫の月齢に合うエサを用意しましょう。
- 生後間もない子猫:子猫用のミルク(牛乳はお腹をこわすので不可)
- 歯が生えている子猫:ふやかしたキャットフードか、猫用ベビーフード
- しっかり食べられる月齢の子:月齢に合ったキャットフード
このような感じで食べられる状態にして与えることが大切です。最初のうちは怖がって押し入れの隅や逃げ回ってしまうこともあるかもしれません。そのような時は、知らん顔をしてエサ皿に用意してあげましょう。飼い主の顔を伺いながら食べに来ます。
子猫は日に3~4回程度、成猫は日に2回が目安です。キャットフードのパッケージに月齢によっての与える目安が書いてありますから参考にしてください。
水は、新鮮なものを用意してあげましょう。食事の時間には必ず新しいものに替えてください。
トイレ
猫のトイレは、砂の上ですることを基本としています。だから猫のトイレ砂(猫砂)をトイレ容器に入れてあげるのです。どうしてもトイレ砂を用意することが出来なかった場合は、新聞紙をちぎって代用してもいいでしょう。
トイレの場所は、わかりやすい場所に置いてあげます。最初は隠れていてもトイレに行きたくなると出てきますので、その時をねらってトイレの場所を教えてそこでさせるようにします。
必要なしつけ
猫飼育初心者にとって、「しつけは難しい」と感じるかもしれません。でも、最低限のしつけだけはきちんとやっておかないと大変なことになります。
猫にとっての必要最低限なしつけは、「トイレ」と「爪とぎ」です。
トイレ
- トイレを用意しておきます。
- トイレの中に入れ、前足で砂をかくようにします(何回か繰り返しましょう)。
- 猫がトイレに行きたいような素振り(床のニオイを嗅ぎ回る・前足で掘るようなしぐさをするなど)を見せたら、すぐにトイレに連れていきます。
- ここで1度でも用を足せば、次からそこでするようになりますので、トイレの場所を移動しないようにしましょう(猫が家に慣れるまで)。

爪とぎ
- 爪とぎを用意します(タイプは何でもOK)。
- 猫を連れて来て、そこで爪を出して研ぐようにします(何回か繰り返しましょう)。
- どこかで爪を研ごうと手をかけたところを見かけたら、すぐに爪とぎ場に連れて行って猫の手をとって、掻く真似をします。

叱り方
猫がおいたをしてしまったときは、現行犯で叱るようにします。そうしないと、なぜ叱られているのかわからなくて、飼い主になつかなくなってしまうからです。
叱るときは、「コラ」や「ダメ」などの短い言葉で、大きめに声を出します。叩いたり閉じ込めたりといった罰を与えることもよくありません。恐怖を感じるようになってしまいます。
食べてはいけないもの
猫は、人間の食べ物を食べたがります。しかし、塩分が強かったり、アレルギーがあったりして健康を害してしまうことがあります。それだけは避けなければなりませんよね。
ですから、ゴミを漁ったりしないことなどを教えます。ゴミを漁ったら「ダメ!」と大きな声で言いましょう。猫は逃げますが、追いかける必要はありません。数回やると、ダメだということが理解できます。
ブラッシングやトリミング中の甘噛み
毛をとかしてあげたり、遊んであげたりする時間って楽しいですよね。猫にとっても飼い主とのふれ合いは楽しいものです。そのときに、飼い主の手を噛んだりすることがあります(子猫に多いです)。この甘噛みは、止めさせる必要があります。
「子猫だから痛くないし」と思っていると、成猫になってもやります。それに何かあったときに飼い主に危害を加えることに繋がりますので、止めさせましょう。噛まれたときに、「痛い!」と大きめの声で言いましょう。1~2回のうちに気がついてやらなくなります。

猫の飼育費用について
猫を飼うということは、人間ほどではありませんがお金がかかります。エサ・トイレ砂・病院代などが主です。その中でも病院代は、保険が利きませんので全額負担となるため、飼い主の負担が大きいです。
猫は、よほどのことがない限り長生きをします。「15年生きると80万円前後かかる」と言われていますが、実際はもっとかかっています。
病気にならなくてもワクチン接種をしなくてはなりませんし、病気になったら何十万という金額がかかります。そのことを考えて、保険に加入するという方法を取るなど、考えておく必要があります。

まとめ
猫を飼い始めるときに知っておくべき情報を集めてみました。私は、たくさんの猫を飼ってきました。その経験から大切だと思うものだけを厳選したものです。これだけ知っておけば、初めてでもちゃんと飼うことができるでしょう。
猫がいる生活を楽しんでみてほしいと思います。