三毛猫は、海外でも大人気な日本猫です。しかし、どのタイプが三毛猫となるのか知っている人は少ないかもしれません。
三毛猫(みけねこ)は、3色の毛が生えている猫の総称。名前もそのまま「ミケ」とネーミングされることが多いと思います。そして、毛の状態によって特徴や性格も変わってきます。
今回は、三毛猫について詳しくご紹介したいと思います。
三毛猫の特徴と種類
三毛猫は3種類の毛色が入っていることが特徴です。原産は日本で、日本猫とも呼ばれています。また、招き猫のモデルも三毛猫なのです。
骨格がしっかりしていること、3色の毛色「白・黒・茶」がバランス良く持っていることが大きな特徴です。
- 一般的な三毛猫:白・黒・茶色のバランスが取れた柄を持つ
- 縞三毛の三毛猫:白・黒・赤(オレンジ)で、黒色の部分にくっきり縞の模様がある
- キジ三毛の三毛猫:白・茶色・こげ茶の3色が出ている猫
このように3パターンの種類があります。
日本では、約40万匹の三毛猫が飼育されています。
三毛猫の性格
三毛猫に共通する性格は、気位が高い・気分屋・賢い・要領が良いです。
また、毛の種類によって細かいところが異なります。個体や飼育によっても変わってきますので一概には言えませんが、以下がひとつの目安とされています。
一般的な三毛猫
- 運動神経が良い
- プライドが高い
- ツンデレ
縞三毛の三毛猫
- 穏やか
- おとなしめ
- 怒ると強い
キジ三毛の三毛猫
- 気を使うタイプ
- よほど慣れないと気を許してくれない
以前、一般的な三毛猫を飼っていたことがあります。
この子は、自分をお嬢様のように思っているのか、飼い主は召使いみたいなところがありました。気に入らないとエサは食べません。
でも、急に甘えはじめるんです。きっと甘えスイッチがどこかにあったんだと思います。そんなところが大好きでした。
獲物を捕まえると、必ず「ほめて」と持ってきます。私のところに持ってきた物は、セミ・巣から落ちた小鳥・バッタ・ハエです…(苦笑)
三毛猫がかかりやすい病気
三毛猫は基本的に体が丈夫です。
しかし、水分が不足したりすることで、膀胱炎や結石など尿の異常が起こりやすいです(飼っていた猫も膀胱炎になりました)。
- 膀胱炎
- 尿路結石
- 水腎症
トイレに行く回数がいつもより多いな?と思ったら要注意!早めに病院へ連れて行ってあげましょう。
三毛猫にオスが少ない理由
三毛猫はめったにオスが生まれません。ほとんどがメスの猫です。オスの三毛猫が誕生するのは、遺伝子異常(クラインフェルター症候群)が起こる場合のみのようです。
『クラインフェルター症候群』というのは、オスの性染色体にX染色体が1つ以上多くでてしまう遺伝子異常です。
通常、性染色体はXX(メス)、XY(オス)なのですが、異常が生じると、47番目の染色体がXXYなどのように1~2つ多く出てしまいます。
オスが生まれるということは、染色体に変異があるということですから、生まれつき生殖機能を持たなかったり、身体機能に異常があったりすることが多いと言われています。
ただ、その希少性から、一匹数千万円で販売されることもあります。そういう意味では価格が最も高い猫とも言えますね。
三毛猫の価格と入手先
三毛猫は日本猫と呼ばれていますので、希少価値が高いと思われがちですが、元々は雑種扱いをされていました。しかし、純血種と呼ばれる三毛猫がいるくらいですから、そういった猫は高額で取引されているようです。
アメリカなどでは三毛猫は大人気で、オークションで高額取引をされているという話を聞いたことがあります。
三毛猫同士の純血種として生まれたという猫以外は、ペットショップなどで扱っていないでしょう。
一番手に入りやすいのは、以下です。
- 里親の会(譲渡会)
- 里親募集サイト
- 動物病院などで見かける「猫あげます」の広告
- 猫のシェルター
- ツイッターでの募集
私も飼っていた三毛猫は、フリマの隅で行われていた里親募集の会でもらってきました。愛らしくて一目で気に入って、申込みをしたのを覚えています。
ブリーダーやペットショップなどでは、ほとんど見つけることができないでしょう。だから、インターネットの里親募集サイトなどを利用した方が早く見つかる可能性が高いと思います。
海外でも人気な三毛猫
アメリカなどでは、三毛猫のことを「キャリコ」とか、「トーティ・アンド・ホワイト」などと呼んでいるようです。日本原産の猫である「ジャパニーズボブテイル」を「ミケ」と呼んで、高値で取引されているということです。
3色の毛色というのは海外では珍しいそうで、手に入れたいという人がいるそうです。私の近所のアメリカ人夫婦も三毛猫を飼っています。友人から、「招き猫の話を聞いて、縁起がいい」と聞いたそうで、それ以来ハマって飼っていると言っていました。
さいごに
三毛猫は気位が高いような感じで飼いづらいのではないかと思う人もいるかもしれません。確かに私の家の三毛猫もそんな感じですが、甘える時は甘える、という自分の価値観をしっかり持っている猫だなと捉えています。またそこがかわいかったりします。
それに、生まれつき体が丈夫という点はありがたいと思います。水分補給をしっかりさせることに気をつければいいのですから。
ツンデレが好きな方や、しっかりした猫を希望している方にはおすすめな猫です!